箱根彫刻の森美術館でヘンリー・ムーア展始まる。

2004/03/23 05:06 Written by

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20世紀を代表するイギリスの彫刻家ヘンリ・ームーアをご存知だろうか?1898年にイギリスのヨークシャー州で生まれた彼は、1928年にロンドンで初めて開いたのちに、徐々にその才能が認められてのちに世界各地で展覧会が開かれるように。1986年に亡くなるまで、日本でも35年ほど前から何度も展覧会が催されているほどなのである。

かく言う私サクラも、かつては彼の名はフジサンケイグループが運営する彫刻の森美術館のフジテレビやラジオのニッポン放送などで見聞きする程度。レンブラント、ルノアール、コローなどの作品はこよなく愛するのであるが、近代・現代彫刻などにはそれほど食指を動かされることはなかったのである。

そんな私サクラ、このたび3月20日から9月5日までの170日間にわたって開かれるヘンリー・ムーア展のオープニングセレモニーに行かないかと知人より誘いを受けたのであった。箱根には以前何度も行ったことがあるものの、もうここ5年以上ご無沙汰しているし、彫刻の森美術館は未訪だったので、これはいい機会と箱根まで足を運んだのであった。単にセレモニーのあとに皆と飲んだり食べたりして楽しみたいだけ、という噂もあったが。

前夜からの雨も上がり、オープンエアミュージアムであるがゆえに傘を差して館内(庭内?)を歩かないといけないという事態はまぬがれたものの、当日の気温は低め。箱根の山の中に位置しているので、下界とはずいぶんと気温差があるのである。周りを囲む山々の上のほうを見ると、木々がうっすらと白く雪化粧をしているのが見えるくらいなのであった。うう寒い。それでもセレモニー開始時間まで、しんとした空気と草木の緑に囲まれながら散策しつつ、各所に展示された作品を鑑賞したり、カフェで昼からビールを飲んだりしたのちに、セレモニーの会場へ。ちなみに屋外の常設展示作品の中にも、ムーアの作品が数多く見られるのであった。

会場は今回の展覧会用に追加されたムーアの作品が展示されているホールで、木や石でできた大小の彫刻のほかにも、素描や版画なども展示されているのである。そこに集まった紳士淑女数百名。サンケイグループのお偉いさんや英国大使、ヘンリー・ムーア財団のキュレーターなど、そうそうたる面々のご挨拶を神妙に聞いたあと、ホール内の作品を鑑賞。そして私サクラはミーハー心を出して、ゴマソール大使や、司会をしていたフジテレビの阿部千代アナらと一緒に写真を撮ったりしてしまったのであった。

と、今回はすっかり私サクラの日記風に紹介してしまったのであるが、箱根彫刻の森美術館、ホントにいいところであった。自然に囲まれての芸術鑑賞がこんなに楽しいものなんて、という思いである。そしてヘンリー・ムーアの作品も、やや抽象的ながら、見ていてなんだかおもしろいのである。微妙なくぼみやとんがり、そして多くの作品に見られる穴。うーん、ホントにおもしろい。車でも電車などを使っても足を運べるし、デートでも家族連れでも友人同士でも楽しめると思うので、みなさんもぜひ訪れる機会を作っていただきたい。ただし天気予報のチェックはお忘れなく。

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