黄身がない!――アルバニア。

2004/03/07 14:37 Written by

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イタリアの東、アドリア海をはさんでバルカン半島の西に位置するアルバニア。ここで不思議な現象が起きているのである。

地元テレビ局が伝えた内容によると、首都ティラナの市民たちが、黄身が入っていない卵が増えていることに驚いている、というのである。

「買った卵のうち半分を割ってみたんだけど、どれも黄身がなかったの。友人たちも同じことがあったと言ってたし、レストランでもそう」
テレビニュースの取材に、ある女性はそう語ったのであった。

イタリアの大学の鳥病理学専門、アントニオ・コナルディオ教授によると、白身だけの卵は、鶏が無理に多く産卵させられた時などにまれに起きる現象だという。

そしてこの黄身なし卵、アルバニアのちょっと変わった鶏に関する今年二度目の驚いた出来事だというのである。二月の初めに、雄鶏が卵を産んだというのである。しかし祭りで使う肉のためにその鶏は処理されてしまったとのことで、真偽のほどは明らかになっていないのであった。めちゃくちゃあやしすぎて、眉唾な話ではあるが。

それにしても、黄身のない卵なんて……。洒落ではないが、気味の悪い話なのである。黄身がふたご、つまりひとつの卵に二つの黄身が入っているというのなら私サクラも実際に見たり、話で聞いたりしているのだが。どうやって作っているのだか、あるいは選別しているのかは知らないが、黄身がふたごの卵だけを使ってゆで卵を提供しているラーメン屋というのも存在しているくらいである。ちなみにそこは私サクラの友人であるラーメン王のお気に入りの店だったりするのだが、これはどうでもいい話であった。

やはり卵でおいしいのは黄身なのである。コレステロールが気になろうが、食べたい時は食べたいのである。牛丼に、ラーメンに、おでんに、卵かけご飯に……ああたまらん。黄身が入っていない卵なんて、カロリーが低いたんぱく源としては最適なのだが、それで喜ぶのは減量中のボクサーやボディビルダーくらいなのである。

やはり教授が指摘するとおり、無理に多くの卵を産ませているのが原因なのか、それとも他になにか原因があるのか。日本でも、鳥インフルエンザとそれにまつわる養鶏業者の問題が大きくクローズアップされている今、遠く離れた知名度の低い小国で起きたこぼれ話的なニュースとはいえ、妙に気になってしまうのであった。

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