LAの少年が「失踪児童サイト」で自分の写真を発見。

2004/02/20 10:25 Written by

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自分の名前をYahoo!やGoogleなどの検索エンジンに入力してみる。みなさんはこんなことを試したことがおありだろうか。実際に試してみて、もしその検索結果に思いもよらないサイトがひっかかったりしたとしたら……。

まさにそんな体験をしたのが、ロサンゼルス市サンフェルナンドバレーに住む17歳の少年。Googleに自分の名前を入力してみたところ、カナダの「失踪児童サイト」に自分とまったく同じ名前がが載っていたのであった。さらにそのサイトをよく見てみると、そこには3歳当時の自分の写真が。そう、彼は14年前にカナダで「失踪」していた、ということなのであった。その後の調べでわかったのは、連れ去ったのは少年の実の母親、ジゼル・マリー・グードロー容疑者(45)と判明。児童連れ去り容疑で逮捕されたのである。

この少年は、逮捕された母親とカナダ・アルバータ州に住む父親の間に生まれた子どもだが、ふたりはその後離婚。親権は父親にあったのである。ところが14年ほど前、母親は裁判所が定めた週末の面会で少年と会い、そのまま連れ去ったようなのであった。当初はメキシコで暮らそうとするも、その後ロスアンジェルスに引越したとのことである。

世の東西を問わず、とはいってももちろん国によって状況は違うのだが、離婚とそれにともなう子供の養育権は多くの国で問題になること。やはり血を分けたわが子は恋しくていとおしくてたまらないのであろうか、養育権を得られなかったほうの親が子供を連れ去ってしまうという今回のような事件も多く耳にする。独身の私サクラにはなかなか理解しようもないことながら、我が子のことを思うがあまりに事に及んでしまう親の気持ちを考えると、切ない思いがするのである。

それにしても気の毒なのはこの少年。連れ去られたのは3歳のころのことだから、当時の記憶はほとんどないはず。今まで父親のことをどう聞かされていたかはわからないが、おそらくごく普通に母親と暮らしていたのであろう。それが、誰もが思いついて不思議でないようなちょっとした好奇心からの行為で、こんなことになってしまうとは。実際、逮捕された母親のほうは「ショックを受け、かなり感情的になっていた」といい、少年も「母親の逮捕に怒り、連行される母親を慰めていた」とのことである。少年としても今後大きなトラウマになってしまうようなショックであったことは想像に難くない。

ネットにまつわる事件や悲劇はいろいろ耳にするが、よもやこんな事件まで起こるなんて。自分の名前の検索、みなさんもトライしてみるだろうか?

えっ、私?私サクラも当然やってみたのであるが、ウォール真木との共著(みなさん、買ってね)のことしかヒットせず、ほっと胸をなでおろしたのであった。

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