米Yahoo!、Googleから独自検索技術に乗り換え。

2004/02/19 22:20 Written by コ○助

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ついにこの日が現実のものとなったなりね。ここ数年、米Yahoo!はInktomiやOvertureといった検索関連企業を相次いで買収、独自の検索技術導入に向けて動き出しているとたびたび報じられて来たなりが、正式に独自のアルゴリズムによる検索技術を導入したことが発表されたなり。つまりGoogleから自社技術に乗り換えた、ということ。これは、瞬く間に検索業界の覇権を握り、誰もがナンバー1と認めたGoogleへの挑戦であり、再び検索戦国時代へと突入する予感を感じさせる大きな契機になりそうな出来事なりね。

検索業界の勢力図は「検索といえばYahoo!」と言われた時代があったように、もともとはYahoo!を軸にした検索ポータルが群雄割拠し、ユーザーを奪い合う状態が続いていたなり。ユーザーが割れていたのは、どこの検索技術も一長一短で決め手に欠いていたというのが本音なりが、そこに彗星の如く登場したのがGoogleだったなりね。キャッシュ機能やページランクといったこれまでの検索ポータルには無かった付加機能や、その検索精度の高さからアッという間に認知度を高め、「検索といえばGoogle」と呼ばれるようになったのは周知の事実。現在国内外問わず、検索業界で圧倒的な強さを誇っているのがGoogleなり。検索ポータルも、日本ではYahoo!、goo、infoseekなどが検索技術にGoogleを採用。もはや独占状態に近いものがあったなり。

ただ、最近のGoogleは「精度が落ちた」との声が聞こえるようになったのも事実。実際、かなりのページが恣意的に削除されていることがわかり、Googleに幻滅したユーザーも結構いるようなり。幻滅、というのも変な話なりが、広く一般に知られた人気サイトでもGoogleの基準に合わないと判断されると、まったくページがヒットしなくなるなど、大胆な間引きが逆に反感を買っているケースもチラホラと。

さらには、Googleの上位にヒットすることがサイトの存廃を左右するような影響力を持ってしまったことから、Google対策の研究が進められるようになるなど、まるでGoogleに依存しなければネットで生き残れないかのような状況を作り出してしまっているなり。当然そうなると、Googleに反発する勢力も現れるわけで。結局Googleが大きくなりすぎたことが、逆に新たな競争を生むことになってしまったのかも。何とも皮肉な話なりが。

米Yahoo!がGoogleと決別することがどれくらいの影響を与えるのかはまだ未知数なりが、ユーザーとしては、要は精度の高い検索ができればどのサービスでも良いわけで。Googleがネットの検索の在り方に革命を起こしたのは事実なりが、Googleというブランドに固執している人はそれほど多くないように思うので、Googleよりも良いものがあるならば、移り気なネットユーザーはすぐに乗り換えそうな気がするなりよ。米Yahoo!の独自技術がどれほどのものなのか。Googleを越えたものなのか。非常に興味深いものがあるなり。

ちなみに日本のYahoo!では、当面Googleを採用していく方針。これは親会社がアメリカとは異なる(ソフトバンクが親会社)ためで、すぐに米Yahoo!の方針が日本に反映されるというわけではないなりね。ただ、今後数年のスパンで考えたら、日本でもGoogleを切る可能性は十二分にありそうなりか。

アメリカではYahoo!に続いて、MSNも独自検索技術を導入すると、しばしば噂されているなりね。Yahoo!、MSN、Google。この3社を軸に新たな検索業界のシェア争いが勃発しそうなり。Googleが覇権を握ったと感じたときには「10年は安泰」だと思ったなりが、どうやらネットのスピードはそれを許さないかもしれないなりね。次はいったいどこが覇権を握ることに……?

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