【メリケンな日常】2月12日(現地時間)。

2004/02/13 13:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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昨夜、次女が書きなぐった落書き。壁に向かって正座し、人差し指にタオルを巻きつけてキコキコとひたすら消していたら、なんだかとっても暗い気分になってしまったウォール真木です、こんばんは。

なんで白い壁だけに落書きするのさ、君は…(涙)?

さて。今日はちょっとシリアスな話題。

広いアメリカ、法律も全米に施行力のある連邦法もあるんですが、ほとんどの法律は州ごとに決められているんですね。たとえば死刑とかも合法か違法か、州ごとに違うわけで。

最近では、マサチューセッツが同性同士の結婚を合法にしたニュースがありましたが、対してオハイオはゲイの婚姻は認めない方向で立法案を可決したとか。まあ要するに住む州が違うと生活の保障やその他もろもろで本当に違ってくるわけです。同じ国の中でもいろいろですわな。

さて独自性があると言っても、ひとつの州で施行され、その効果が有効だと実証された法律があったとします。
こういったモノはその内他州でも適用される場合が多いです。たとえば、ミズーリでも最近他の州の前例を見て導入した事があります。それは「性犯罪前科者登録」という連邦法を利用した、それら犯罪者の氏名と住所をインターネット公表するシステム。

自分の近所や子供の学校の近くに、性犯罪の前科をもつ人間が住んでいないか、ネットで一目瞭然にわかるわけです。実際、今日私もそのセントルイス周辺のリストを覗いてみたんですが。ぐはぁ〜、セントルイス郡だけで結構すごい数の登録者。

常に危機感を持てって感じです。

1979年以降に子供の虐待を含む性犯罪を犯して有罪になった者は、自分の住居を常に警察に届け出、登録しなければならないそうで。さらに、この集められた情報はメガン法と呼ばれる連邦法で一般に公表しなければなりません。これをさらにネットで公表するかどうかは、導入にあたってかなりディベートされたようです。

たしかに犯罪暦のある個人とはいえ、プライバシーの権利はあるわけで、ネットで広くその人のプライバシーをさらしているんですからね。個人情報にうるさいアメリカなのに。

しかし、同時にこの国は子供が犯罪に巻き込まれないように、安全に対してはとても気を使う国です。本当に、子供に対してはかなり環境が守られています。そんな「子供を守れ!」的な社会背景でこのようなシステムが生まれたんでしょう。

賛否両論でしょうが、親としてはあったほうが良いと思う情報なので、今後もこの登録リストサイトには常に目を通しておこうかと。

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