フランス人女性、亡くなった彼氏と結婚。

2004/02/12 19:01 Written by

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結婚を決意した最愛の人が突然亡くなってしまったら- その人との想い出を心の中にそっとしまっておきますか?それとも…。

フランスはニースにお住まいのクリスタルさん(35歳)は、2002年9月に亡くなられた彼氏と結婚する事を選びました。

クリスタルさんと結婚をし、幸せな家庭を築くはずであった元警察官エリックさん。一年半前、飲酒運転の車との交通事故で亡くなられてしまいました。そしてこの事故、もう一つの尊い命も奪っていきました。その命とは当時クリスタルさんのお腹にいた赤ちゃん。クリスタルさんが生き残ったという事は、もしかしたらエリックさんと赤ちゃんが彼女に命を託したのかもしれませんが…。

結婚式は、エリックさんが30歳になる予定だった2月10日にとり行われました。

綺麗な純白のウェディングドレスではなく、新婦が来ていたのは黒のスーツ。死後時間が経っているので、式場には新郎の姿(体)はありません。そして結婚した瞬間に未亡人となってしまうという事実。なりより、最愛の人がもうこの世にいないという事をこれ以上ない形で再確認させられる厳しい現実。それらも全て受け止めた上、彼女は最愛の人、エリックさんと結婚をしました。

クリスタルさんとエリックさんが法的に結婚できた理由。それはフランスに、「生前に結婚に必要な法的手続き、及びお互いの間で結婚をするという確約があったことが証明できるのならば、首相の許可の上死者との結婚を許可する」という法律があるから。今回彼女たちはこの制度を利用したわけになります。彼女は死者との結婚はほとんどの人にとってショッキングな事だろう、とコメントしています。そして、彼女とエリックさんの両親がどのような受け止め方をするのかも、ある程度わかっていたと思います。それでも結婚を決意するほど、彼への愛は強かったのですね。

もうすぐバレンタインデーです。クリスタルさんの立場からすれば、一緒に居れなくても、愛する人と連絡が取れるという事はとても幸せな事なのかもしれません。

今回のコメントは、クリスタルさんが地元テレビ局の取材に応じた際に言われた言葉。
"I lived a beautiful love story and this wedding testifies to it," Demichel said.-私は素晴らしい恋愛をしたわ。それはこの結婚式が証明してくれるでしょう。




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