今日の左45度(米日付1月26日)。

2004/01/27 17:49 Written by

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さて、寮です。 前回私の在籍する大学には寮は7つあると書きましたが、寮の築年数、快適さ、施設、値段等にやはりそれなりの違いがあります。では好きな寮を選べるのかというと、そうではありません。なぜかというと高い(良い)寮は、4年生(Senior)、3年生(Junior)に優先順位が与えられます。よって1年生(Freshman)、2年生(sophomore)は、殆どの場合安いがそれこそ刑務所みたいな寮に押し込められる結果になるのです。

但し、安い寮のほうが色々な意味で楽しい経験が出来きちゃったりするんですが。

ちなみに値段の開きは一番良い所(年間50万)と悪い所(年間40万)で年間10万円ほど。食費はこれに年間+30万円です。しかし、寮賃と食費をを一括で払わなければいけないのが私にはかなり痛手でした。

年間といっても寮に入れるのは学校がある1月〜5月上旬、9月〜12月上旬の期間のみになります。(追加料金を払えば夏の間も滞在可能。)よって寮生は学期が終わる日強制的にに追い出される羽目に・・・。特に12月から1月の間、留学生は母国に帰るか友達の家に居候させてもらうかのオプションしか与えられません。冬非常に寒くなるこの地で、冬に家を追い出されるというのは死活問題になりかねません。

また、学期ごとに部屋が変わります。なので寮生は常に身軽でないと引越しの時に困ってしまいます。大学のハウジングでも、「自分の”家”を部屋に作らないように」と、大きい家具などの搬入は勧めていません。それでもアメリカ人は大型テレビ、ビリヤードテーブル等を運び込み、「搬入前とは別の部屋」を作り出します。一方、日本人は必要最低限で置いても小さな金魚の水槽を一つ、という所。ここはやはり留学生と地元生の違いでしょうか。

閑話休題しまして。今回は7つの寮のうち、一番悪いとされている寮についてお話をしたいと思います。

どんな感じかと言うと刑務所です。あの寮を何かに例えるなら?と寮生に尋ねると、十中八九刑務所という答えが帰ってくるので間違いありません。

絨毯は非常に薄く、汚れていて年季を感じさせます。壁は白のペンキが塗ってあるコンクリートなのですが、レンガ模様?になっているので、非常に冷たい感じがします。

ベットルームは約8平方メートル位の部屋を二人でシェアする形になります。お互い部屋の端にある机に座った状態で手を伸ばせば、手を握れてしまう程度ですね。また仕切りが無いため、プライベートはありません。

部屋には予め机、棚、洋服棚があるだけなので、テレビや冷蔵庫が必要な場合は自分で持ち込まないといけません。

トイレ、シャワーは個室には無く、1フロア共同になります。どんな感じかと言うと、市営運動場のシャワー室にトイレがついた感じでしょうか。

部屋に水道は無く、シャワー室の水も非常に不味いのでここに住む寮生はミネラルウォーターを購入しなければいけません。

この寮8階建てなのですが、1階は窓がありません。光が全く入らない他、密閉性が非常に高い為、汗などの臭いが非常に溜り易いです。

また、この寮はウイング形式を取っています。(中央に共同ラウンジやエレベーターがあり、左右に伸びる”ウイング”に個室がある)男女の部屋は、このウイングで区切られます。

このウイングに入るにも鍵が必要なのですが、同じ階の住人ならば扉の鍵を誰でも開けれるので、事実上男女の部屋混合と言って良いでしょう。

さて、今回「刑務所」といわれる理由でもある粗悪な環境面に焦点を当てましたが、次回はここに暮す学生についてお話したいと思います。

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