さだまさし原作の映画「解夏」公開。

2004/01/18 09:19 Written by コ○助

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「解夏」の存在を知ったのは、昨秋くらいのことなりか。東京国際映画祭で上映されたというニュースを見て知ったなりが、それ以来公開が待ち遠しくて仕方なかったなりね。ようやく公開が始まったので、コ○助も珍しく公開初日に混雑する映画館へと足を運んで来たなり。

「解夏」はさだまさし原作、大沢たかおと石田ゆり子主演の磯村一路監督作品。視力を失う難病「ベーチェット病」に冒され、恋人との別れを決めた大沢たかおと、それでも一緒にいたいと願う恋人・石田ゆり子との揺れる心を描いた作品なり。この手の題材の作品は過去にもたくさんあったかと思うなりが、「解夏」は予告編で流れる主題歌であるさだまさしの「たいせつなひと」の「♪その手を離さないで 不安が過ぎゆくまで 哀しみのほとりで出会った その温かい手を」という歌詞がグッと心に来てしまい、テレビで流れるのを観るだけで泣きそうな気持ちになっていたなりね。なので、実際に作品を観たら泣いてしまうのではないかとの不安を抱えながらも、六本木ヒルズのヴァージンシネマに行って来たなり。

物語の最初の方は、磯村監督のズームとかパンの仕方とか、カメラの移動の仕方が嫌だな、なんて雑念が頭を巡っていたなりが、次第に物語にのめり込んでいき、気が付いたらエンディングを迎えていたなりよ。映画館内では、物語の途中からすすり泣く声があちこちから聞こえてきて、コ○助も不覚にも涙がツーっとこぼれ落ちてしまったなり。いや、ほんと。期待通りだったし、久々に心を揺さぶられた作品だったなりね。もともと日本映画好きなりが、さらに好きになったような気がするなり。

ちょうど、産経新聞に「解夏」の磯村監督のインタビュー記事が掲載されていたのでご紹介を。
「原作を読んで、光を失う青年が恋人といる、という状況がとても映画的だと思った。それに、この物語と不可分に結びついている長崎という街の描写が印象的だったんです」
「大沢くんは隆之という役の理解度が高く、演じているという感じがしなかった」

普段日本映画を観ない人にもオススメの一本。「最近自分の心がよどんでる」と思う、コ○助のような人は特に観て欲しい作品なり(笑)。

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