対エボラ出血熱ワクチンの臨床実験開始。

2003/12/12 22:00 Written by

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エボラ出血熱といえば、現在世界でもっとも恐れられている病気の一つ。エボラを題材に使った映画"Outbreak"等のお陰で、一気にその恐ろしさが知れ渡りましたね。私も女の子が猿に引っかかれるんじゃないかとひやひやしたものです。

さて、映画ではワクチンがあったと思うんですが、現実の世界ではまだ効果的な治療法が見つかっていません。

しかし、今回アメリカ政府筋の研究者が、対エボラワクチンの人間に対する実験を開始した、と発表しました。

実験は3段階あるらしく、今回は人間に投与して果たして安全なのかどうかを確かめる段階だそうで。

実験の内容は、ボランティア27人に2ヶ月の間に3回ワクチン、またはプラシーボを投与し、その後一年の経過を見て効果を見ようというもの。

なに、危ないじゃないの!と思ったんですが、研究者によるとどうやらウイルスの遺伝子情報をいじって伝染しない、安全な”ウイルス”に変えたものを注射するんだとか。うーん、科学の進歩って凄いですな。

アメリカ政府関係者は、エボラの拡散を防ぐだけでなく、将来起こりえる生物兵器を用いたテロリズムにも有効だ、と期待が凄く寄せられている模様で。

なんにしても、沢山の人が苦しんでいる病気。
早くワクチンが完成して少しでも被害者が少なくなる事を願ってやまないです。

ちなみに。今回ソース元の記事は英語ですが比較的簡単な文・単語で書かれています。英語長文読解のお勉強にお勧めですよ。

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