参入する企業が多く、すっかり機能横並びの製品がズラッと並ぶことになってしまったMP3プレーヤーの世界。「iPod」に代表されるHDD搭載型と、昔ながらの小型メディアやフラッシュメモリを採用したシリコンオーディオ型の2つに大別されるなりが、高級機がHDD搭載型、より安価なのがシリコンオーディオ型といった棲み分けがなんとなくできているのではないかと。デザインもたくさんユニークな製品が出ているし、予算や好みによって選択できる製品が多い、まさに成熟した状態となってきたなりね。

今回取り上げてみたのは、トーエイ工業という、あまり聞き慣れないメーカーの製品。こういうメーカーが参入しているあたりが小型音楽プレーヤー市場の奥の深いところなりが、なかなか面白い製品のようなりよ。

「MUZIO」の最大の特徴は回転収納してあるUSBコネクタをパソコンに直結することで、データのやりとりをするところ。いわゆるUSBメモリ型のMP3プレーヤーは数多く存在しているなりが、それらはあくまでもUSBメモリに音楽再生機能が載っているという発想なので、かなり小型のものが多いじゃないなりか。それが使い勝手の悪さを生んだり、機能的な制約を生んだりしていたなりが、「MUZIO」はその逆の発想で、あくまでもMP3プレーヤーとして開発されたものを、USBで簡単にパソコンにつなげよう、という製品なりよ。なので、製品としては、しっかりと「MP3プレーヤーしてる」製品なわけなり。

機能的な特徴としては、有機EL液晶を搭載し、FMラジオを聞くことができるのが魅力的なところ。外部メディアを使うことができず、フラッシュメモリのみの利用というのが若干時代に逆行しているなりが、大手メーカーではないことを考えれば致し方のないことなりか。フラッシュメモリ128MBモデルが21,500円、256MBモデルが26,900円、512MBモデルが41,200円。むぅ、ちょっと高いかも。

ま、こんな製品もあるということで、選択肢のひとつにでもぜひ。