代理出産で授かった子供の出生届を認めずに保留状態。法務省。

2003/10/23 03:40 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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確かカルフォルニア州とネバダ州で、代理母制度が法律で認められていると聞いています。

米国では、子供が生まれた場合に両親の名前が明記された出生証明書が発布されますが、代理出産で生まれた子供の出生証明書には、裁判所の許可さえ受ければ、代理母(生みの親)の名前ではなく依頼主の夫婦(育ての親)の名前を記入することが出来ます。

要するに、代理出産の認められている州では、子供は育ての親の「実の子」として書類上登録されるわけですね。

さて今回日本人の、赤ちゃんに恵まれなかったご夫婦がアメリカのこの代理出産制度を使って双子の男の子を授かりました。カルフォルニア州から発行された出生証明書を元に出生届を作成、在米日本総領事館に提出しましたが、奥様が高齢だった事もあり、代理出産と判明。法務省は、この出生届を受理せずになんと一年も経っているそうです。

結局、二人の赤ちゃんは米国人として「外国人登録」し、日本に住んでいるそうですが、もちろんこれから生活して行く上で「日本人」で無いと色々と支障が出てきます。

法務省は今後この宙吊り状態の出生届をどうするのでしょうか?日本で認められていない代理出産。アメリカで実施するご夫婦も今後増えて行くことと思いますが、それに対する法律の対応もきちんと揃えておかなければなりませんね。

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