巨人の原辰徳監督が辞任、後任に堀内恒夫氏。

2003/09/27 01:31 Written by コ○助

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ここ数日、「辞める」「辞めない」の報道合戦がヒートアップしていた原監督の去就問題。発端は先週末、巨人の渡辺恒雄オーナーの発言だったなり。9月19日(金)から行なわれた阪神との3連戦で3連敗した場合、これまでの「続投」の既定路線を撤回する可能性があるとコメントしたことをきっかけにして、一気に「辞める」ムードが高まってしまったなりね。原監督も再三「辞める気はない」とコメントしていたものの、何だか歯切れが悪く、発表される球団代表やオーナーのコメントも何だか力なく、結局「辞任」というかたちで原監督が退団することになってしまったなり。

原監督は記者会見で「素晴らしい補強をしてもらいながら、ふがいない成績に終わってしまった。すべては監督であるわたしの責任」と、優勝を逃した上に今季67勝65敗2分の4位(26日現在)と、Bクラスでフィニッシュする可能性がある現状の責任を取るかたちで辞任すると説明。渡辺オーナーは「監督を交代したいという申し入れがあって、受け入れることにした。(後任は)堀内君にお願いします。原君はまだまだ若い。監督に再任する時期もくるだろう」と、辞任の記者会見の席で再任の話を持ち出すなど、かなり未練がある様子。オーナーや球団から必死の慰留も功を奏さなかったと伝えられているだけに、さすがのナベツネも自分の発言が発端となってしまったことに後悔をしている……かも。

しかし、原監督。本心は続投をしたかったんだと思うなりよ。昨年は就任1年目にしてセ・リーグ優勝だけでなく、日本シリーズも制して日本一に。今季は松井秀喜という大看板を失った巨人の真価が問われる年だったものの、相次ぐ主力選手の故障で思うように采配を振るうことができずに低迷。阪神ファンから見ても、阪神が巨人に対して17勝9敗というのはあまりに勝ちすぎで、こんな数字ひとつにも今季の巨人がいかに弱かったかが出ているように思うなり。ちょっと原監督は不運だったなりね。同情……はしないなりが、苦しい台所事情だったことは理解できるなり。

また、原監督と、新たに巨人の球団代表となった三山秀昭氏との間に確執があった、という話もチラホラと出ているなり。まあこれは憶測の域を出ないなりが、原監督の今後の補強に対する考え方と、突然やって来た三山氏の考え方の間に大きなズレが存在してしまったのかもしれないなりね。

巨人にしては珍しいバタバタとした監督交代劇。後任に指名されたのは指導者としての評価は高いものの、キャラクター的には地味な印象の堀内恒夫氏。10年近くに渡って長島茂雄→原辰徳と派手なキャラクターの監督が続いていただけに、堀内氏のような玄人好みな人が監督を務めるのも実に久しぶりの話なりが、どんなかたちでチームを再建していくのか、注目したいところなり。

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