オリックス、元阪神監督の中村勝広氏をGMとして招聘。

2003/09/26 04:44 Written by コ○助

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今季は石毛監督の解任、レオン監督の就任という電撃的な監督交代劇を経ても、結局成績が上向くことがなかったオリックス。開幕前に先発ローテーションの柱として期待されたマック鈴木投手と吉井理人投手が全く使い物にならないという「誤算」が生じたことも、今季低迷の要因のひとつだとは思うなりが、それにしたって今季は負けすぎ。そして失点多すぎ。9月25日現在、129試合を消化して42勝83敗4分、勝率は.336。失点は実に856を数え、チーム防御率は5.99とまさに「有り得ない」成績なりね。チーム打率は.277とパ・リーグ2位を記録しているだけに、投手陣や守備面といったディフェンスの強烈な弱さが、独走最下位という状況を生み出しているわけなり。

オリックスは当然、来季は大きく変わろうと思っているわけなりが、まず改革の第一弾として噂されているのはレオン監督の解任と、中日の監督を解任されたばかりの山田久志氏の招聘。まあ山田氏は阪急の名選手だったわけで、オリックスの監督に就任することには何ら不思議は無いなりが、レオン監督も来季続投に意欲を燃やしていると言われているだけに、どういう結論が下されるのかはまだ不透明なりね。ただ、今季監督交代後の成績を見る限りでは、解任されても文句が言える成績では無いと思うなりが。

監督を変えただけでは抜本的に体質が変わるわけでは無い。と、いうことで、日本のチームとしては史上2チーム目となるGM(ゼネラル・マネージャー制)を取り入れることにしたようなり。ちなみに過去唯一のGM導入例である千葉ロッテは、GMに広岡達朗氏、監督にボビー・バレンタイン氏という布陣でシーズンに臨み、万年最下位のロッテを2位に引上げたなりが、GMと監督が対立。バレンタイン氏は結局、「ロッテ奇跡の2位」という綺麗な想い出だけを残して帰国してしまったなりね。

GMというと、今季の阪神の星野監督がそれに近いとよく言われているなり。要はチーム編成、つまりドラフト戦略からトレードといった部分や、フロントとチームの架け橋的な役割などにガッツリ関わってくる役職だと考えて良いと思うなりが、阪神の場合は星野監督にほぼ全権委譲できる環境だったことが成功に導かれた要因だったなりよね。オリックスも、ある意味開き直らないと何も事が進まないというくらい追い込まれているだけに、GM制導入によって大きく変わろうという意欲があるのは高く評価できるのではないかと。

ただ、問題なのはその人選。ロッテの広岡氏、阪神の星野監督の場合には、誰もが認める実績、人脈、決断力といったものを併せ持つ優れた人材だったなりが、果たして中村氏はどうなのか。阪神時代は「暗い」「陰気っぽい」「采配がなってない」と、ファンの間では相当評判が悪かったものなりが……。

オリックス、中村GMの体制で本当に変われるのか。オリックスファンのみならず、中村氏の手腕を伺う意味でも、阪神ファンも注目なりね。

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