「バービー人形は道徳の脅威」 サウジがイスラム侮辱商品に指定

2003/09/12 05:10 Written by コジマ

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露出度の高い服を着ているとの理由で、あのバービー人形がイスラム教を攻撃する商品のリストに加えられたそうだ。サウジアラビアではもともとバービー人形の売買・所有が禁じられているのだけど、このたび、さらに上位の“認定”となったのだ。

サウジ(というかイスラム圏のほとんどの地域)の女性は、外出する際は全身をベールで覆う。これは宗教的な制約ではなく、いわゆるアラブ地域の伝統で、もともとは「女性をヨソ者や敵の目から守ろう」という趣旨なんだそうだ。アフガン戦争のときなど、米兵がボディチェックのためにブルカ(チャードリー)を脱がせた。これは、イスラム圏の文化ではとんでもない恥辱であって、この米兵たちは女性たちによって射殺されたなんて事件も起きている。

最近の日本人女性の露出度の高さもさることながら、米国人女性の露出度は世界一。戦後の日本人にも抵抗感があった。アルカイダのオサマ・ビンラディン氏は、湾岸戦争後にサウジに駐留した米軍の女性兵士の格好を見て、「こいつは害毒だ」と思い、米国との闘争を決断したなんて話もある。それくらい文化の乖離があるということなのだ。

サウジの宗教警察は、ウェブサイトで「露出度の高い服を着て、下品なポーズを取っている。身に着けているアクセサリーは、邪悪な西側諸国の堕落した象徴。バービー人形の危険性を理解し、気を付けるように」と発表している。まあ、文化の違いはわかるけど、下品なポーズは動かした人間が取らせてんじゃないの?

それにしても、ぼくが小学生の頃と比べて、バービーの顔がずいぶんと変わったなあ。なんだかコワイのだ。

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