2014年に巨大小惑星が地球に衝突?

2003/09/04 05:13 Written by コジマ

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火星と木星の間にある小惑星帯から、重量26億トンの巨大小惑星が地球に向かっているという。日付までわかっているようで、“予定日”は2014年3月21日だそう。そのエネルギーは広島型原爆の2000万発分というから、衝突したらそれこそ「ディープ・インパクト」の世界になってしまうのだ。ただ、衝突の確率は今のところ0.00011%ということで、ほぼ現実のものとなる可能性はないに等しい。ところが…。

このニュースを見て思い出したのだけど、見たんですよ、小惑星が地球、それも日本に落ちる夢を。4年くらい前だったと思うけど、今でも鮮明に憶えているのだ。

まず、夢の世界では、1カ月くらい前から「小惑星が地球に衝突するかもしれない」という噂が流れていた。でも、それがいつなのかはわからない。今月だ、今年中だろうなど、さまざまな憶測が飛び交っていた。

そして当日の昼、テレビで政府から緊急放送が発信されたのだ。
「本日、地球に小惑星が衝突します。世界各国で軌道変化を試みていますが、衝突は避けられないでしょう。世界のどこにいても被害を避けられる見込みはありません。みなさん、なるべく高いところに逃げてください。衝突は夕方になるでしょう」
普通なら地下に逃げるのだろうに、なぜ高いところに避難するのかわからないけど、それは夢の中ということで(笑)。

そのときぼくは、当時付き合っていた彼女と自宅で昼食をとっていた。
「ねえ、聞いた!? どうしよう!」
「と、とにかく時間がない。高いところに逃げよう」
「この辺で建物じゃなくて高いところっていったら…」
「高尾山だ!」
「間に合わないわよ! 電車なんか動いてないでしょ!」
「じゃあ…、上野山だ!」
なぜか家財道具を載せたリアカーを牽いて東京都台東区にある上野山に向かった。

自宅から上野に行く道は人でごった返していた。なかなか思うように進まない。3時間くらいかけて上野に着くと、上野山は人がいっぱいで入れないという。街頭にあるスピーカーからは、
「間もなく小惑星が衝突します! みなさん、高いところに避難してください!」
としきりに叫ぶ声が聞こえる。しかし、上野山には入れない。山に登る途中の坂で立ち往生だ。話し合った結果、こんな人が大勢いるところで死にたくない、せめて最期くらいは静かなところで迎えたい、とリアカーを放棄し、上野山の途中にある(現実にはない)区民プールに向かったのだ。

区民プールの施設に入ると、ガラーンとして誰もいない。受け付けや更衣室を通りすぎて観覧用のスタンドがあるプールに近づくと、子供の話し声が聞こえる。彼女と顔を見合わせ、急いでプールに行くと、そこには10人ほどの子供と明石家さんまがいた(たぶん「あっぱれさんま大先生」の影響だろう)。
「オレはな、これから何が起こるかぜんぜんわかってないこの子たちと一緒に最期を迎えたいねん」
と言うさんまさん。「ぼくたちも静かに死にたいと思います」と言い、さんまたちとは少し距離を置いてスタンドに座った。

沈みかけた太陽に照らされて、空は橙色に彩られている。景色すべてがオレンジ色と黒のコントラストで構成された世界。すると、太陽から太陽と同じ大きさの物体が、太陽より少しだけ速く斜め下に沈んでいく。「ああ、あれが小惑星だ」。ぼくらは寄り添ってそれを眺める。小惑星が地平線に飲み込まれたとき、子供たちの騒ぐ声がだんだんと遠くなり、すべてを消去するように世界は真っ白な光につつまれていった。すべてが白くなる直前、ぼくらは最後に「さようなら…」と囁き合っていた。

ここで目が覚めたのだ。覚めた瞬間、激しい感動と恐怖がぼくを襲った。しばらくガタガタと震えてしまったのだ。

どうかこの夢が2014年に現実となりませんように。

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