今日も下柳剛投手で巨人に敗れた阪神だが、このところエースの井川慶投手、伊良部秀輝投手で星を落とし、前半戦の勝ち頭だったトレイ・ムーア投手が二軍落ちするなど、後半戦の投壊が囁かれている中、先日久々に先発登板し8勝目を挙げた藪恵壹投手が17日、試合前の練習で右ひじに違和感を訴え、出場選手登録を抹消されたのだ。

「慢性的なもので、大事を取った」とのことで一安心だけど、去年の濱中おさむ外野手の「検査したら骨折していた」なんて例もあるので、油断は禁物なのだ。

現在の先発投手を見ると、井川投手、伊良部投手、下柳投手、新人の久保田智之投手が柱となっている。しかし、下柳投手と久保田投手は安定感がイマイチだし、伊良部投手も連敗中。先発入りを期待して投入された川尻哲郎投手はメッタ打ちに遭うし、ここで藪投手の戦列離脱はとてもイタイのだ。

そのうえ打線も、濱中外野手、桧山進次郎外野手、矢野輝弘捕手に続き、片岡篤史内野手も太もも裏痛で退場するなど、黄色信号が灯りだした。

投打で悲鳴が聞こえ始めた阪神。今年は控えの選手の充実でなんとか凌いでいるものの、その選手すらも怪我をしかねない現状。新たな「スーパーサブ」の発見のために、ここはひとつ、去年の自由獲得枠選手の杉山直久投手や江草仁貴投手を使ってみては？