大阪旅行 1日目。

2003/08/12 03:59 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


ちょっと報告が遅れたけど、8月2日から大阪へ3日間の旅行に出たのだ。宿泊場所は、羽曳野市古市にある妹の家。妹は別に異母妹でも異父妹というわけでもなく、大阪の大学に受かった(という
か、東京の大学にすべて落ちた)ので、大阪で一人暮しをしているのだ。

今回の旅の目的は、なんといっても8月3日の阪神×中日戦。ぼく自身、初の甲子園なのでとても楽しみだ。他にも、USJ、司馬遼太郎記念館、大阪在住の友達に会うなど、3日間のなかに予定をぎゅっと詰まらせたものになった。しかし、ぼくが行くところに必ず順調な旅はない。まずは1日目に起こった出来事から紹介するのだ。 ※今回の話はわかりづらいので、路線図を見ながら読んでください。

去年、大阪に行ったときには大垣夜行を利用したのだけれど、そのときは東京からの指定席が空いていなかったため小田原から乗るハメになり(小田原までは全席指定)、しかも豊橋まで通路で寝るという非社会人的な旅を強いられたので(そういう旅も別に嫌いではないのだけれど(笑))、今回は快適な新幹線で向かうことにしたのだ。12時新大阪着を目指して9時の新幹線に乗ろうとしていたのだけど、朝目覚めると10時を軽くまわっていた。懸命に着替えや歯ブラシなどをバッグに詰め込んで、なんとか10時40分くらいの新幹線に乗ることができた。

新幹線のなかで読もうと本を3冊持っていったのだけど、そんなに読めるわけがない。しかも、本を読んでいると景色が見れないではないか。貴重な時間である。本を読むべきか景色を見るべきか悩んだ挙句、なぜか名古屋まで熟睡してしまったのだ。富士山見たかったのに!

新大阪に着くと、妹に電話して西九条という環状線の駅で待ち合わせをすることにして、立ち食いで天ぷらうどんを食べた。関西というのはホントにビックリするのだが、立ち食いのうどんやその辺にある屋台のたこ焼きが、関東とは比べ物にならないほど旨い。その立ち食いの店員のオバちゃんがスゴかった。
「いらっしゃいませ。うどんでいいですか?」
と、客には標準語。
「○○ちゃん悪いなあ、カツブシの箱取ったってんか」
と、他の店員には関西弁。
この2つを巧みに使い分けているのだ。食べるのを忘れてしまうほど聞き入ってしまった。

さて、妹とUSJで夜まで遊んでいたのだが、このあと、堀江の服屋で店長をしている高校の同級生と、谷町6丁目にあるお好み焼き屋「冨沙屋」でお好み焼きのコースを食べる約束をしていた。USJがあるユニバーサルシティ駅から谷町六丁目駅までだいたい30分くらい。午後9時に店の前で待ち合わせをしていたのだけど、USJを出る手前で「ターミネーター2」のアトラクションを見ていないのに気が付いた。時刻は8時20分。待ち時間を見ると10分だった。「あ、こりゃあ行けるね」と突入してしまった。出てから気付いたのだけど、待ち時間が10分なのであって、アトラクションを見る時間を考えてなかったのだ。大ボケ兄妹である。8時55分になっていたので、友達に遅れるとの電話をすると「オマエの遅刻は織り込み済みだ。いいから早く来い」と言われた。嬉しいやら哀しいやら。しかし、この後に事件は起こった。

「寺田町駅で人身事故が発生しました」
西九条駅で環状線に飛び乗ったぼくらに、手痛いアナウンスが流れた。
「なお、復旧には相当時間がかかります」
環状線で2つ先の大正駅で地下鉄長堀鶴見緑地線で谷六まで行く予定だったので、こうなったら2駅くらいタクシーで移動しようと駅を出たのだけど、タクシー乗り場の混雑っぷりは想像を絶していた。長蛇の列である。しかもタクシーが全くこない。時刻は午後9時40分。友達を待たせているので、バスか徒歩で地下鉄が通っている隣の弁天町駅まで行く方法はないかと思案していると、後ろに並んでいるオバちゃんが話しかけてきた。
「隣の駅まで歩いてどのくらい? 私、東京から来たからさっぱりわからないの」
ぼくは全くの不案内だし、妹も住んでいるのが東側なので、西側のことはほとんどわからない。そのことを告げると、オバちゃんは本屋に行って弁天町駅までの道を訊きにいった。するとまた別のオバちゃんから話しかけられる、「隣の駅まで歩いてどのくらいですか?」。
「関西弁の人に訊かなきゃダメよ!」
最初のオバちゃんが戻ってきてこう言い、
「私、歩いていくことにしたから」
と、スタスタと去っていった。
後に話しかけてきたオバちゃんと妹と3人で話し合った結果、ぼくらも弁天駅まで歩いていくことにしたのだ。

オバちゃんは東側、人身事故があった寺田町駅の隣の桃谷に住んでいる。昔西九条あたりに務めていたそうで、弁天町駅までの道はおぼろげに憶えているという。おばちゃんの記憶を辿りながら15分ほど歩いていると、目の前にタクシーが通ったので、大正までオバちゃんも乗っけていくことにした。

オバちゃんは、大正駅で一緒に地下鉄に乗ろうと言うぼくらを振り切ってなんば行きのバスに乗ったのだけれど、どう考えても地下鉄のほうが簡単に、しかも早く着くはず。さらに、桃谷駅は止まっている環状線しか通ってない。あのオバちゃんは無事に着いたのだろうか。

さて、10時20分頃に「冨沙屋」に着くと、さすがに友達とその彼女が怒っていたが、事情を話すと一応は納得してくれた。しかし、酒もツマミも頼みまくって腹いっぱいになっていたので、お好み焼きのコースはぼくたちだけで食べるハメになった(とても食べきれる量じゃないので、パックに詰めて持ち帰ることにした。料理の内容は、後日写真つきで紹介します)。

酒を飲みながら友達と思い出ばなしに花を咲かせていると、なんと、11時55分になっていた。妹の家まで行く近鉄の終電が、あべの橋(天王寺)始発の12時4分。あわただしく友達に別れを告げて、タクシーに飛び乗り、運転手のオッチャンに「12時4分の電車に乗りたいんです!」と言うと、「あのなあ、そんな早く行けんがな。だいたい遊ぶときはちゃんと時間を見てなあ・・・」と説教されたのだけど、「すいません、以後気を付けます」と謝っている顔を上げてメーターを見ると、90キロ以上出してくれていた。対抗車線のところまで駅の入口にビタ付けしてもらい、本当にギリギリで間に合うことができた。オッチャン、ありがとう。

明日は午前中から甲子園だ!

つづく

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.