NEC、PC-9800シリーズの受注を終了。

2003/08/08 04:00 Written by コ○助

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遂に来るべき時が来たなりね。歴史を築いてきたPC-9800シリーズ。一時はNEC帝国とも呼べるほど、圧倒的な国内シェアを誇っていたPC-9800シリーズ。現在は普通の小売店では販売されていないので、もう存在を忘れている人も多いかもしれないなりが、まだ細々とデスクトップとノート各1機種ずつ、計2機種が細々と販売されていたなりね。この2機種の受注も9月で打ち切られることになり、遂にPC-9800シリーズ全てのラインナップが消滅することになるなり。あぁ、何だかとても寂しい。

何度かお話したことがあるので、ご存知の方も多いかと思うなりが、コ○助も元PC-9801ユーザー。都合6年間ほどの間、PC-9801を愛用していたなりよ。
今でも鮮明に覚えているなりが、中学生の頃。お昼ご飯を我慢し、お年玉をコツコツと貯めて握りしめた30万円。現ナマ30万円を持って、秋葉原の小さなパソコンショップに出かけて行ったなりよ。パソコン雑誌の広告を、穴が開くほど比較検討してたどり着いた安いお店。なんだか当時は1000円でも安いショップに行こうと、本当に必死になって探していたなりね。
当時、コ○助の家にあったのはシャープのX-1というパソコン。でも学校の友達は皆、PC-9801ユーザーだったので、話題になかなか乗ることができなかったなりよ。その状況で一番苦しかったのは、大好きなコーエー(当時は光栄)のゲームの話をしているとき。PC-9801ユーザーの友人たちは新作が発売されるとすぐに購入して、どんなに面白いかということを滔々と語ってくれるなりが、X-1に移植されるのは約半年から1年後くらいという、悲しいタイムラグが存在していたなりね。なので、いつもコ○助は友人たちの話を羨ましい思いで聞いているばかり。あまりの悔しさに、せっせとお金を貯めてコ○助もPC-9801ユーザーになる決意をしたわけなり。えぇ、動機はゲーム。そんなものなり(笑)。

それだけ必死になって購入したPC-9801なので、コ○助も随分と愛用したもの。もともとはPC-8801の頃から「NECのパソコンが欲しくて仕方ない病」になっていたので、本当に我が家にやって来た時には飛び上がるように喜んだなりね。あの、初めて起動したときの感動は今でも忘れていないなり。あぁ、本当に嬉しかった。

世の中がWindowsに移行していく頃になると、PC-9800シリーズはやや迷走の色を濃くしていったなり。徐々にオリジナリティが薄れ、そして魅力も減っていく。かつては日本のほとんどのパソコンがNEC製なんじゃないかと思うくらい、恐ろしいほどのシェアを誇っていた「NEC帝国」が、徐々に崩壊していくのを目の当たりにしながら、それでもなおNECを応援したくて、コ○助が最初に購入したWindows95のマシンも、やっぱりPC-9800シリーズのものだったなり。

コ○助のパソコン歴の中に大きく鎮座するPC-9800シリーズ。それだけに、世の中から消滅してしまうのは寂しいもの。本当にコ○助がワクワクした中学、高校生の頃に出会えて良かったと、今でもそれは思っているなりよ。本当に有り難うと言いたいなり。有り難うPC-9800シリーズ。お疲れさまなり。

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