冷やしトマトにかけるもの。

2003/08/04 02:18 Written by コ○助

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トマト。それもしっかりと冷えた生のトマト。かぶり付くのも良し、スライスして少しずつ食べるも良し。真っ赤に熟したトマト、口の中で甘味が広がるトマト。あぁ、トマト大好きなコ○助は、そんな美味しいトマトを想像しただけで、トマトが食べたくて仕方が無くなるなりが、そんなトマト。皆さんはトマト好きなりか?

結構トマト嫌いだ、という人もいるなりよね。コ○助の周囲にいるトマト嫌いな人に言わせると、嫌いな理由は「青臭い」「種のつぶつぶが嫌」「どろっとした部分が嫌」といったことを挙げる人が多いなりよ。トマト好きなコ○助に言わせれば、それらは全てトマトの魅力であり、否定するところではないなりが、嫌いな人にとってはとことん嫌いな部分なわけで。その主張の食い違いは永遠に平行線をたどると思われるので、例えどんなにトマトが美味しいのかということを延々と語ったとしても、きっと理解はしてもらえないなりよね。

これからお話するのは、コ○助と、トマト嫌いな友人(仮に中山君としておくなり)が先日、飲み屋に行ったときの話なり。
コ○助と中山君は、古くからの付き合い。もうかれこれ15年くらいの付き合いなり。中学校の同級生だった中山君は「俺は唯一トマトだけが食べられない」と、当時からそんなことを言っている奴だったなり。他のものは食べられるのに、トマトだけが食べられない。あんなに美味しいトマトを食べられないなんて。トマトさえ食べられれば「好き嫌いが無い」と言えるのに。なんでトマト食べられないかな・・・と、なぜか中山君のトマト嫌いが気になって仕方なかったなりよ(笑)。

そんな当時から、頑なにトマトが嫌いだと言っていた中山君。コ○助とたまたま飲みに行くことになったので、行きつけのオッサンのたまり場系飲み屋に行くことにしたなり。席についたらメニューも見ずに「まずビール」。そんな感じのお店なり(笑)。居酒屋なりね、居酒屋。場末感の漂う居酒屋。
ホルモン串やら煮込みやらを注文し、何か野菜を食べないとと思ってメニューに目をやると。オヤジ系飲み屋ということもあって、この店には小洒落た「○○サラダ」なんてものはありゃしない。野菜であるのは「もろきゅう」「なすの浅漬け」、そして「冷やしトマト」。あぁ、なんて分かりやすいラインナップ(笑)。コ○助は中山君がトマトを食べられないのをその時すっかり忘れていて、つい「冷やしトマトともろきゅう」と、トマトを注文してしまったなりね。店員さんが去った後に見せた中山君の渋い顔。その顔を見て、初めて思い出したなりよ(笑)。あぁ・・・ごめんなさい中山君。

で、冷やしトマトが運ばれてきたなり。2玉をまるまる、ただカットしただけの冷やしトマト。シンプルなりが、これが一番美味しい!と思ってコ○助はモグモグとトマトを食べるわけなりが、当然中山君は食べやしない。あぁ・・・こんなにトマト美味しいのに。この美味しいトマトを何としてでも中山君に食べさせてみたい。もし今食べてみてダメだったら一生食べなくて良いから、どうか今だけ食べてみて。そんな想いを中山君にぶつけるべく、コ○助はひとつの提案をしてみたなり。

「もし、これから俺が提案する食べ方で、このトマトが食べられないと結論づけたのなら、今日の飲み代は俺が払うから、一度俺に付き合ってトマト食べてみてよ」

中山君はトマト嫌いだけれど、無理をすれば食べられるタイプらしいので、この提案に乗ってきたなりね。さあて、飲み代払うと言ってしまったからには、何とか食べさせないと(笑)。と、いうか、なぜそこまで中山君にトマトを食べさせたいのか、自分でもよく分からないなりが(笑)。でも15年間、思い続けてきたことなり。「いつか、お前にトマト喰わせてやる」。

おもむろに店員さんを呼ぶコ○助。「すみません、ウスターソースと、砂糖とマヨネーズ、あと酢醤油ください」。そう、これらはトマトにかけるもの。普通に食べたら味がダメ、というのであれば、味を何かで変えるのが一番の近道なりよね。手っ取り早いなり。
まずはマヨネーズから。これはごくごく当たり前の食べ方。当たり前、すなわち中山君も既に何度かチャレンジして失敗している食べ方なので却下。
次に酢醤油をかけて食べさせてみたなり。え〜、トマトに酢醤油・・・と思う人もいるかもしれないなりが、これがなかなか悪くないなりよ。でもトマトの甘味を消してしまうほどの酸味があるので、好き嫌いはかなり分かれるかも。中山君も、酢醤油はダメそうで、ちょっとかじっただけで食べるのをやめてしまったなり。
次は砂糖。これはコ○助も実際にやったことは無いなりが、この「砂糖かけトマト」でトマト嫌いを克服した人を何人か知っているので、かなり期待をしていたなりが、残念ながら中山君。甘いモノが嫌いで砂糖は食べたくないとのたまうなりよ。うむむ、そんな理由で食べてもらえないとは・・・。強引な手段ながらかなり甘くなるので、本当に果物のように食べることができる・・・らしいなりよ。コ○助も余分な当分は摂取したくなかったので、これも実際にはやらずに却下。
残すはウスターソースだけとなってしまったなり。ウスターソースをトマトにかける。これは、コ○助の遠い遠い記憶の中に残っている食べ方。たぶん相当小さい頃に、家で食べていた食べ方だったと思うなりが、何だか久しぶりに食べてみたくなったなりね。中山君に食べさせるという口実で、実は自分が楽しみたいだけだったりして。
ウスターソースをかけたトマト。中山君はいぶかしげに見ていたなりが、一口食べ・・・そしてまた一口食べ。気が付くと全部食べてしまっていたなりよ。おおお、トマト克服!しっかりコ○助の前で食べているじゃないなりか。中山君曰く「ウスターソースがトマトの青臭さを綺麗に消している」らしく、嫌味な味にならない、と。ふぅむ、確かにグッと食べやすくなってはいるなりか。初めて中山君に出会って15年。ようやく、トマト嫌いを克服させることに成功したなり。ちょっと感動。

そんな感じで、中山君は最後には「うまい、うまい」と言いながら冷やしトマトを食べていたなり(笑)。恐るべきウスターソースの魔力。トマト本来の味を破壊していると怒る人もいるかもしれないなりが、まあそんな固いこと言わずに。どんなかたちであれ、食べられなかったものが食べられるようになったのは喜ばしいことじゃないなりか。良かった良かった。

皆さんはトマト、何かかけて食べるなりか?塩やドレッシングは当たり前すぎて詰まらないなりが、何か面白い食べ方などがあればぜひ。ちなみにコ○助は生で何もかけずに食べるのが一番好きなりが、今回紹介した食べ方の中ではウスターソースをかけたトマトが悪くなかったなりね。特にトマト嫌いな人は、ぜひ一度おためしあれ。

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