いやあ、涼しいのだ。結局7月中は一度も「海に行きたあい！」という気持ちにはならなかったなあ。そりゃあ、暑いより涼しいほうがいいけど、暑くない夏は辛くないカレーみたいで、なんとなくシオシオノパーになっちゃうのだ。そんな冷夏な今年、早くも各業界で“悲鳴”が聞こえてきているのだ。

まず、大打撃を受けているのが海の家。テレビで閑散とした砂浜の映像が流れていたけど、海水浴客は15％前後下がっているという。海の家は出店料が高いだけに、利益が出るのか心配になっちゃうのだ。浜崎あゆみの「ayu ready? 海の家」は繁盛してるのだろうか。

ビールと発泡酒の売り上げも落ち込んでおり、ビール業界とビアホールも厳しい夏になっているようなのだ。YOLによると「景気低迷と５月の発泡酒増税に伴う値上げに冷夏が重なり、『トリプルダメージ』」だそう。 そして、農作物が育たないために農家も大打撃を受けている。垂れずにまっすぐ上を向いて青々とした稲穂をテレビで見たけど、今年の秋は米と野菜の価格が高騰しそうなのだ。エアコンの売り上げも惨憺たるものらしい。そういえば、隅田川の花火を観にいったとき、かき氷がまったくと言っていいほど売れてなかったのだ。この状況で胸をなで下ろしているのは東京電力くらいかな？

8月は例年通りの暑さになるという気象庁の予測にすがって、冷夏の元凶である北海道に居座るオホーツク海高気圧が去るのをじっと待つしかないようだ。

ベトベトしても、やっぱり夏は暑いほうがいいのだ。