プラネタリウムが消えた日。

2003/06/02 08:59 Written by コ○助

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6月1日。
それはコ○助にとって、悲しむべきひとつの区切りの日でもあったなり。世間的には小さな小さな話題。でも、コ○助にとっては大きな大きな話題。

コ○助は子供の頃、星を見るのが好きだったなりよ。星が好きになったきっかけは、忘れもしない、小学校2年生の林間学校のとき。山梨県の清里高原にあった合宿所で見たあの星空。満天の星空、降り注ぐような星たちとはよく言ったもので、まさにその言葉通りの空がコ○助の目の前にあったなりね。
コ○助は東京生まれ東京育ちの、いわゆる「都会っ子」。「東京には空がない」という言葉がその時に初めて分かったような記憶があるなりよ。小学校2年生なので、8歳くらいの頃なりか。その清里の星空を知るまでは、あまり意識して空を眺めたことは無かったように思うなりが、この林間学校を契機に星に対しての興味を持つようになったなりね。

ただ、当たり前といえば当たり前なりが、コ○助は26年間東京に住んでいて、東京の夜空に「満天の星」と表現できる光景を見たことがないなりよ。でも、そうそう高原に星を見に行くことなんて出来やしない。じゃあこの星空を見たいという欲求をどうすれば良いのか・・・という時に、よく通っていたのがプラネタリウムだったなり。

プラネタリウムに初めて行ったのはやはり小学生の頃。もちろん擬似的な空であり、自然のそれとは比較にならないほどリアルさには欠けていたなりが、それでもコ○助の欲求は満たされていったなりよ。でも、小学生のコ○助は1人でプラネタリウムに行くわけにもいかず、いつも親に「行きたい行きたい」とねだっていたものの、基本的に大人になったらあまりプラネタリウムって行きたいと思わないじゃないなりか(笑)。なので実際にはあまり連れて行ってもらえずに、結構悔しい思いをしていたなり。今思えば親のリアクションもよく分かるなりが、当時は不満だったのをよく覚えているなり。

中学生となり、1人での行動が多くなったコ○助は、当然のようにプラネタリウムに足繁く通うようになるなり。東京にはアクセスの良い場所、2ヶ所にプラネタリウムがあり、1ヶ所は渋谷の駅前にあった五島プラネタリウム(2001年閉館)、もう1ヶ所は池袋のサンシャインプラネタリウム。コ○助の中学校は池袋寄りにあったので、いつも通うのはサンシャインの方だったなり。

高校生になってからも、デートでプラネタリウムに出かけたりしていたなりねぇ。なんか真面目高校生カップルのようなりが、そういうわけではなく(笑)。プラネタリウムもいろいろと趣向を凝らして、単に星空を映し出すだけというものでも無かったので、映画を観に行くような感覚で当時の彼女を連れて行ったりしていたなりね。

大学生になると、今度はサンシャインプラネタリウムの受付けでバイトをしている人と友達になり、よくフリーパスで入れてもらったなりよ(笑)。本当はいけないことだったのだとは思うなりが、あれもまた良き想い出なりね。

6月1日。
東京・池袋のサンシャインにあるプラネタリウムが、閉館した日。
25年の歴史に幕を下ろしたプラネタリウム。ほぼコ○助と同い年のプラネタリウムには、なんだか想い出がいっぱいなりよ。確かに最近の忙しい中・高生に星を観にプラネタリウムに行く余裕があるとも思えないし、若い人がプラネタリウムでデートをするとも思えない。家族連れでプラネタリウムという話もあまり聞かない。なので、入場者が低迷してしまったという状況はよく分かるなりよ。でも、どんな理由であれ、存続はして欲しかったなりね。だって、そこはコ○助の想い出が詰まった場所だから。

さようなら、サンシャインプラネタリウム。なんだか寂しくなってきたなり。

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