阪神の投手というと、伝統的に速球派が少ないというイメージがつきまとっているなりが、今年のルーキー、久保田投手はひと味違う。これまで福原忍投手が保持していた153kmを上回る156kmを24日のヤクルト戦で計測。球団最速記録を樹立してしまったなり。恐るべきルーキー。

ただ、この数字を記録した球場は松山坊ちゃんスタジアム。この球場はスピードの計測方法が他の球場とは若干異なるようで、本当の記録として扱うことができるのかどうかは微妙のようなりが、特に「松山坊ちゃんスタジアムの記録は参考記録」というルールがあるわけでも無いので、久保田投手の数字は誇って良いものなのではないかと。ちなみに同球場での過去最高球速はヤクルトの五十嵐亮太投手が記録した156km。久保田投手はこの記録に並んだわけなり。

球の速い投手はいつでもファンを魅了するもの。豪快なストレートに、それを跳ね返すバット。力と力のぶつかり合いが野球の楽しさをヒシヒシと伝えてくれるわけなりが、阪神にもそんな力勝負をすることができる楽しみな人材が出てきたなりね。久保田投手は以前からご紹介しているように、かなり異色の経歴を持つ投手。まだ投手転向5年目（その前は捕手兼投手）、全く自己流の投球フォームという漫画のような選手だけに、球速でも漫画のような記録をぜひとも打ち立てて欲しいものなり。

☆プロ野球球速ランキング
1位　158km　伊良部秀輝（ロッテ）　
1位　158km　山口和男（オリックス）
3位　157km　与田剛（中日）
3位　157km　平井正史（オリックス）
5位　156km　木田優夫（巨人）
5位　156km　松坂大輔（西武）
5位　156km　五十嵐亮太（ヤクルト）など
※球速ランキングはスポーツ各紙で数字にばらつきがあるため、これが絶対に正しいランキングかどうかは定かでは無いなりが、一応参考程度に。