カナダで10年ぶりのBSE感染牛を確認。

2003/05/21 11:12 Written by

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ついに北米でも発生です。それも前回93年に発見された時には英国産の牛からだったそうですが、今回発見されたのは自国内で生まれた乳牛から発見されたとの事。つまりカナダ国内で流通している飼料に原因がある可能性がより強い、感染がこの一頭に留まらない可能性がより高いと言える訳です。

カナダ政府は感染した牛と一緒に飼われていた群れが隔離され、
検査が終われば全頭処分すると発表しているそうです。また、感染したとされる牛から発生したいずれの製品も市場に出回っていないことを重ねて強調。とはいえ日本の、カナダからの牛肉輸入量自体はそれほど多くは無いものの、お隣にはアメリカがあります。言わずと知れた日本の最大の牛肉輸入相手国はアメリカ。アメリカ農務省は早々と対策を打ち出しているようですが、心理的影響は免れないでしょう。逆にアメリカに匹敵する輸入相手国オーストラリアにとっては代替輸入元として思わぬ追い風になるかも知れません。もしもアメリカでも発見、となると日本への影響も多大なものになりそうです。下手をするとあの狂牛病パニックの再来ともなり兼ねません。

目下、輸入牛肉価格は輸入急増によるセーフガード発動の可能性を睨んで、高値が続いています。こういったニュースがあると、こちらの市況にも少なからず影響がありそうです。ごくごく身近な例でいささかアレですが、職場の近くでよく通っている定食屋がここのところ牛肉メニューを値上げしています。聞けばやっぱり仕入れ値が随分上がったとの事。こんなところにも狂牛病騒ぎの余波が残っているんだなあ、と実感するわけです。

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