昨日は菖蒲湯。

2003/05/07 02:10 Written by コジマ

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1日遅れの話題を。

昨日、風呂に入ると菖蒲の束がプカプカと浮いていて「ああ、今日は5月5日なんだなあ」と改めて思ったのだ。

5月5日といえば端午の節句。端午の節句とは、端=始まり、午=太陽ということで、夏の始まりを意味するそう。そして、古代中国では端午の節句に邪気を払う意味で菖蒲を軒につるしたり風呂に入れることから、日本では菖蒲=尚武ということで、江戸時代から武士階級で男の子の祝いとして始まったそうなのだ。

ウチは名門でもないクセに昔からこういった昔ながらの風習をカタクナに守っている家で、正月のおせち、七草、鏡開きに始まり、豆撒き、バレンタインデー、雛祭り、菖蒲湯、七夕、少し空いて柚子湯、クリスマス、大掃除、年越し蕎麦と、2つのダウトはよしとして、かなり厳密に行うのだけれど、なんとなしに季節感を感じるのが菖蒲湯と柚子湯。風呂に入って「ああ、夏なんだな」とか「冬になっちまったねえ」なんて風流このうえないので、貧乏な我が家でコレを20年以上続けている母ちゃんに感謝するのだ。

それにしても、内風呂で一人で菖蒲湯に入ったってなんの面白みもない。柚子湯は香りを楽しむものだけど、菖蒲湯は別に匂いもへったくれもあったもんじゃない(実際にはあるのだけれど好きじゃない)し、銭湯育ちのぼくとしては、菖蒲の葉でチャンバラしたり、「菖蒲魚雷」を知らないオッサンに浴びせて追いかけれたりしたので、どうも一人で菖蒲湯に入っても困ってしまうのだ。昨日も「菖蒲魚雷ロック☆オン!」とか、「殿中でござる! 食らえ! わははは」とか一人でやっててもちいっとも面白くない。誰か呼ぼうと思ったけど、夜中の2時過ぎに狭い内風呂に二人で菖蒲湯に入ってくれる友達などいるはずもなく、結局なんだかんだいいながら1時間で風呂を出てしまった。銭湯に友達といれば3時間はかたかったのに。うーん。しかし、とにもかくにも夏到来。初鰹も食べたし、来るなら来いってんだ夏!!

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