しきり付きラーメン店「一蘭」。

2003/04/22 08:46 Written by コ○助

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コ○助は生まれてこの方東京に住んでいながら、実はあまり銀座や六本木といった地域には行ったことがなかったなり。もちろん用があって行ったことくらいは幾度となくあるなりが、じっくりと「遊ぼう」「買い物しよう」と思って行ったことが無いなりね。なので銀座や六本木の地理には相当疎いものがあったなり。

それがひょんなことから、最近よく六本木に出かけるようになったため、他の街同様、ラーメン店を巡ることにしたなりよ。新しく行くようになった街の探索の手始めがラーメン店巡りってのもどうかと思うなりが(笑)。六本木って飲み屋が多いからなのか、夜活動する人が多いからなのか、非常にラーメン店が多い。これは散策しがいがあるじゃないなりか。

六本木のラーメン店として、以前から気になっていたのが「一蘭」。九州発の超有名店で、テレビや雑誌で取り上げられることも多いなりが、味の評判も去ることながら、「入店から出店まで店員に合わない店」としても有名な店なりね。店員のみならず、カウンターの各席にしきりが付いているので、隣の人を意識する必要がないというのも、一人でラーメン店に入りにくいという若い女性を中心に熱い支持を得ているところ。そんな評判を聞いていたので、ずっと一度は行ってみたいなぁ、と。その機会がようやく訪れたなり。

行ってきたのは平日の午後3時頃。ピークを避けたせいもあって、店内はガラガラの様子。
まず、店の外にある自動券売機で食券を購入。自動券売機のところでは延々と「ショッケンヲオカイモトメクダサイ」とロボットが話しているようなアナウンスが流れているなりよ。それもなんだかなぁ(笑)。食券を買って店内へ。すると目の前に座席一覧が掲示されており、空いている座席のところに「空」のランプが点灯しているなりよ。まるでラブホテルの空室状況を…ゴホゴホッ。注意書きを見ると、どうやら「空」のところに勝手に行けということのようなり。ふむふむ。

コ○助はこのとき知人と2人で行ったなりが、ここでひとつ問題が。せっかく一緒に行ったのに、各席にしきりがあるため、会話がしづらくて仕方ない(笑)。まあラーメン店で雑談なんてせずに、ラーメン食べるのに没頭して、サッサとお行きなさいということなりね。ある意味合理的な考え方ではあるなり。

「一蘭」が面白いのは、ここから。声を出せばすぐに聞こえそうな至近距離に店員がいるにも関わらず、各席に「店員呼び出しボタン」が付いているなりよ。まずはこれをプッシュ。サッとやってくる店員。まずは空のコップをコ○助の前に差し出して来たなり。どうやら各席に設置された給水機で水を入れろ、と。ちなみに座席と店員の間にはのれんがかけられており、店員の手しか見えないなりよ。それもなんだかなぁ。

次に各席に置かれた「お好みチェックシート」のようなものを記入。麺のゆで具合や油の量、ネギの種類にチャーシューの有無などなど。備え付けのボールペンで○を付けていくなり。
このとき気が付いたなりが、隣に座った知人に対応していた店員と、コ○助に対応していた店員、どちらも一言一句違わず、同じ説明をしてくれていたなり。いくらマニュアル化されているからって、ロボットみたいに全く同じでなくても。なんだかなぁ、味気ないなぁ。

さて、しばらくすると、ラーメンを持った店員がやってきたなり。コ○助の前にラーメンを置き、なにか一言、二言(聞き取ることができず)。そしてカウンターの内外をのれんで完全に隠して食事タイムに突入したなり。

ラーメンはあっさりしたとんこつ。コ○助は年齢とともにあまり重いものが食べられなくなってきたなりが、最近はラーメンでも胃がもたれてしまって完食することができないものが結構目立つようになってきたなりよ。例えば背脂ギトギト系、こってりとんこつ系、濃い家系などなど。まあそれでも二郎は食べられるのが不思議なところなりが。二郎なんて重いラーメンの頂点にいると言っても良いくらいなのに(笑)。その点この「一蘭」のラーメンは問題なし。全然胃にもたれなさそうなり。

コ○助たちがラーメンをすすっていると、隣の席にお客さんがやってきたなり。このお客さん、食券を机の上に置き、すぐにトイレへと向かって席を立ったなりよ。すると、のれんの向こうの店員さん、なにを思ったのか「お好みチェックシート」の説明を開始。お客さんは席にいないのに(笑)。カウンターにのれんが付いていることが裏目に出る格好になったなりね。その店員さんの、誰もいないところに向かって話す声を聞きながら、知人が一言。「ロボットみたいだ…」。

食べ終わって帰る際にも、店員との接触はなし。まあこういうスタイルが良いという人もいるのだとは思うなりが、コ○助はちょっとなじめないかも。店員との接触を持ちすぎるのも鬱陶しいなりが、全く接触がないというのも寂しい話。要はバランスなりよ、バランス。

味は悪くないので興味ある人はぜひ一度はお試しを。話の種にはなると思うなり。ぜひぜひ。

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