イラク戦争で米軍の「生物兵器」が活躍。

2003/04/01 02:04 Written by コジマ

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たしかあれは2か月くらい前だっただろうか。FMラジオのJ-WAVEを聴いていたら、「米軍は、イルカやアシカを使った『生物兵器』を所有している」というニュースが流れた。そして、今回のイラク戦争でも「実戦配備」されたのだ。

この「生物兵器」とは、イラクによる使用が懸念されている細菌兵器でないのはもちろんのこと、第二次世界大戦時に英軍が採用した「地雷犬」のような、動物に爆弾を付けて攻撃するものでもない。機雷の除去などの防衛面での活用が目的なのだ。

潜水兵とイルカがチームを組み、訓練されたイルカが超音波で水中に浮遊する物体を探知し、魚なのか機雷なのかを識別。潜水兵が機雷を爆破処理するという。現在、米英軍が制圧したイラク南部の港湾都市ウンム・カスルで、この作業が行われている。このチームを「イルカ掃海部隊」というそうだ。また、アシカは船底に仕掛けられた爆弾を発見する能力があるらしく、この部隊によるテロ対策も実施されているようだ。なぜわざわざ動物を導入するのかというと、人間が機械を用いて行うより効率が良いのだそうだ。昔から炭鉱で「ガス検知機」として利用されているカナリアも、イラク軍の神経ガス対策として導入したが、兵士たちから「うるせー!」との苦情が相次いだため、「カナリア部隊」は撤退したもよう。

いくら前線配備ではないといっても、動物に被害が及ぶ可能性は否めないのだ(カナリアなんて死んじゃうし)。動物愛護団体が黙ってないだろうなあ。きっと。

もっとコワイのが、無人爆撃機。米軍はミサイルを装備した無人偵察機を既にアフガン戦争で実戦投入しているけど、2005年にはステルス性が高くAIが敵を識別して爆弾を落とす新型の無人爆撃機を導入する予定らしい。敵を識別って…どうやってやるんだろう。中国軍も第1世代の無人爆撃機を配備してるようだし、このままいくと、映画「ターミネーター」のような世界が現実に起こるのではないかと心配してしまうのだ。

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