ミルコがサップを撃沈 K-1 WORLD GP in さいたま。

2003/03/31 03:51 Written by コジマ

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格闘技では超一流選手を次々に追い詰め、タレントとしてもいまやモーニング娘。を超えて国民的アイドルになったボブ・サップ選手と、去年からK-1だけでなく総合格闘技を含めて7連勝中のミルコ・クロコップ選手の対決とあって、久々に注目されたK-1。社長の石井和義・正道会館館長の逮捕をものともせず、今回の「K-1 WORLD GP in さいたま」の観客は2万2300人の超満員だったが、結果は、ミルコ選手の左フックがサップ選手の顔面をとらえて、1ラウンド1分26秒でKOというあっけない幕切れだった。

いやあ、ミルコ選手は強いのだ。はじめ「1ラウンドで決着をつける」と公言していたサップ選手の突進から逃げまくっていたが、コーナーに追い詰められてから突進を左にかわし左中段蹴り。これでガードがあいた顔面へ左ストレート。怪物はうめき声をあげて倒れた。

サップ選手はちょっとタレント活動に力を入れすぎたかな? これからも日本の格闘技界を背負っていける人物なので、タレント活動は本業に影響のない程度にしてほしいのだ。でもサップ選手は愛嬌があるからなあ。優しそうだし、タレントにはもってこい。実はぼくもバラエティに出てるサップ選手も大好きだったりする。

それにしてもスゴイのは、ミルコ選手のボディーバランス。クリンチ(パンチを防ぐために組み合うこと)の際に、サップ選手が豪腕にモノをいわせて突き放そうとしたのだが、まったく動かない。あのサップ選手の怪力でもバランスを崩せないとは、オドロキなのだ。次の対戦は未定だが、K-1だけでなく総合でも無敵のミルコ選手の活躍は、ほんとうに楽しみ。ぜひとも、3回対戦していずれも敗れているGP4回優勝の「ミスターパーフェクト」ことアーネスト・ホースト選手との再戦を期待しちゃうのだ。K-1でも総合でも、ミルコ選手の連勝を止めるのは誰だろうか。

ちなみに、サップ選手は眼底骨折の疑いのため、病院に直行したとか。なんともないといいのだけれど。猛獣の骨をも砕くミルコ選手のパンチには、戦慄が走ってしまうのだ。

その他の結果は以下のとおり。

【第1試合】
○アーネスト・ホースト×ジェファーソン・シウバ●(1R 2分55秒 左ボディフックKO)

【第2試合】
○ヤン・ノルキア×エブジェニー・オルロフ●(5R 判定)

【第3試合】
○レミー・ボンヤスキー×ビヨン・ブレギー●(3R 1分29秒 TKO<タオル>)

【第4試合】
○レイ・セフォー×ペレ・リード●(3R 1分15秒 TKO<タオル>)

【第5試合】
●ピーター・アーツ×ステファン・レコ○(3R 1分44秒 TKO<ドクターストップ>)

ああ、アーツが…。がんばれアーツ!

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