パリコレで日本人作品が盗用。

2003/03/09 09:37 Written by

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パリコレことパリ・コレクションといえば、ファッション界に疎い僕でも知っているほど大きなイベントですが、そんなパリコレで著作権侵害騒ぎが起きているそうです。

問題となっているのは昨年10月に行われたパリコレで、イギリスのブランド「クレメンツ・リベイロ」が発表した作品です。その作品の色使いやロゴなどが、日本人グラフィックデザイナーの田名網敬一氏が以前発表した広告やポスターの絵と酷似していたんだそうです。

昨年末に知人から指摘された田名網氏が、日本での販売権を持つルック社に質問状を送ったところ、リベイロ側から著作権を侵害した事を認める謝罪文が届いたそうです。

なんでもリベイロ側は、田名網氏の作品から影響を受けたとはしていたものの、田名網氏には連絡をしていなかったそうで、いくら影響を受けたとはいえ、本人に連絡なしに作品を作るのはお金が絡む業界ではやってはいけない事ですからね。

田名網氏自身も、自分のデザインを使ってTシャツなどを販売している事もあって「謝罪したから許されるという問題ではない」と話しているそうです。リベイロ側が非を認めているので賠償金を支払うのは間違いないでしょう。

「影響」「オマージュ」「パスティーシュ」「パロディ」などなど、一歩間違えれば今回のように著作権侵害となってしまう事は多いので、著作物で商売をしている方々は注意して行わなければいけませんね。

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