■ 2002年06月22日 (Sat) 浮いている・・・。 あれは絶対に浮いているなり・・・。 10日ほど前のこと。 コ○助の友人から「食事に行こうよ」とのお誘いを受けたので、外食をしに出かけることにしたなり。 なんでも友人が応募した懸賞が当たり、とあるお店の「無料飲食券2名様分」を手に入れたのだとか。 おお、今日の晩ご飯はタダ飯だ!と喜び勇んで待ち合わせ場所である都内某所へと向かったなり。 行ってきたのは店内にあるいけす(というよりも大型の水槽)に鰯を放ち、「鮮度がウリ」という鰯料理を得意とする鮮魚居酒屋。 無料飲食券を出しているくらいなので繁盛している店かと思っていたなりが、平日の19時過ぎという時間帯にも関わらず店内に客の姿はポツリ、ポツリ。 まあそんなことは大して気にもせず、遠くにあるいけすが横目に見える席に案内され、早速注文をすることにしたなり。 何と言っても無料なりからね。 無料に勝るもの無し。 空いていようが、混んでいようが、財布が痛まないことには変わりないので気にもならなかったなり。 まずはビール、そしてつまみを何品 コ○助は活け作りの類は苦手(死後硬直でコリコリしているのと、ピクピクと動いている魚の姿が苦手)だったなりが、友人が「ここはいけすから新鮮な鰯を活け作りにして出してくれるのがウリらしいよ」と言うので、まあ物は試し。 活け作りと言っても、鰯なのでたぶんたたきにして出して来るだろうという読みもあったので、見た目さえ我慢すれば食べられるかな、と。 郷にいれば郷に従えということで、一応注文することにしたなり。 まず最初に来たのは鰯で梅肉を巻き、揚げたもの。 ビールのつまみとして、なかなか美味しい一品なり。 定番にメニューなりが、コ○助は鰯大好きなので定番中の定番は外せないなりよ。 この店の調理も悪くなく、満足、満足。 何よりもタダなりからね。 文句の付けようが無いなり。 次に来たのは鰯にゆず風味の味噌を塗って焼いたもの。 揚げ物の次は焼き物。 ビールのつまみの流れとしては良い感じなり。 これもなかなか美味しくて、友人と二人で満足、満足。 ここでビールも1杯飲み終わり、「生中もう一杯!」と注文しようとキョロキョロと店員を探すべく見回した時に。 コ○助の視線の先に、遠くにあるいけすが見えたなり。 たくさん泳いでいる鰯たち。 適当な数字なりが、ザッと見て300匹くらいいるなりかね。 「あー、泳いでるなー」と思いながら、いけすの上の方に視線をやると・・・。 浮いている・・・。 なにかが浮いているなり・・・。 あれは絶対に死んだ鰯が・・・。 でもかなり遠目だったし、コ○助の見間違いかもしれない。 そう思って、今のは見なかったことにしようと。 で、ビールのお代わりを貰って、また友人と話し込みながらいろいろな鰯料理を食べていたなりが、おつまみが5品目くらいになった時に友人が心待ちにしていたお造りがようやく登場。 でも、この鰯。 活け作りというわりにはピチピチしていない。 まあ動いていない方が、活け作りが苦手なコ○助としては嬉しいなりが。 その時、コ○助の頭をよぎったのは先ほどのいけすに浮かんでいたもの。 フッといけすの方を見てみると、先ほど見た浮いているはずの物体が浮いていない・・・。 まさか・・・。 そんな・・・。 活け作り、動いてないし(笑)。 お客、他にほとんどいないし(笑)。 いや、絶対にそんなことは無いと思うなりよ。 死んでいけすに浮いていた鰯を客に出すなんてことは。 でも客の見えるところにいけすを置き、それをウリにしているお店が、客にそういった疑念を抱かせるようなことをするってのは良くないなりよねぇ。 いけすに飼っている鰯が新鮮でないということを証明してしまっているものだし。 昔、「美味しんぼ」でいけすに飼われた魚と、釣ってすぐに〆た魚のお造り、どちらが美味しいかというエピソードがあったなりよ。 その話に出てきたいけすで飼われている魚は、お造りにする直前まで生きているので一見新鮮に見えるなりが、餌を与えてちゃんとした飼育をしていたわけでは無かったために、美味しいわけがない。 釣った直後に〆た魚は、死んではいるものの、鮮度を保っているために下手にいけすで飼われた魚よりも美味い。 そんな話を、この鮮魚居酒屋で活け作りを目の前にして思い出してしまったなり。 ま、無料飲食券での飲食なので何も言わずに出てきたなりが、何だか複雑な心境のまま店を出ることに。 お金払って食べていたとしたら相当嫌な気分になっていたかもしれないなりが、まあ腹一杯に、ほろ酔いになったことは確かなので気にしないことにするなり。 たぶん、もう二度とその店に行くことは無いと思うなりが(笑)。 本当に世の中、いろいろなお店があるものなり。 しかしコ○助は飲食店で外れる機会が多いなりが、これは外食する機会が多いからなのか、コ○助の引きが強いからなのか。 いずれにしても嫌なものなり。
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