ブルース・ウィリス(70歳)が、脳の病気である前頭側頭型認知症(FTD)によって、娘を認識できない状況にあるという。

2022年に変性疾患のFTDと診断されたブルース、デミ・ムーア(63歳)との間にできた娘ルーマー・ウィリス(37歳)が自宅を訪ねても誰かわからないそうだ。
ルーマーはインスタグラムストーリーでこう話す。
「今でも父に会いに行き抱きしめることができて、本当に幸せだし感謝している」
「父の家を訪ね抱きしめる時、たとえ向こうが私を認識できなくても、私が注ぐ愛情を感じ取ってくれている。そして父からもその愛情を感じ取れることに心から感謝している」
「(2歳になる娘の)ルーエッタと一緒に訪ねて、父と時間を過ごせること、父が私に向けてくれる愛を感じられること、そして私が父を愛し、父と共にいられることにただ感謝している」
人格・行動・言語に影響を与える脳疾患群と共に暮らすブルースの状態について、ルーマーは「まあまあ」と認めつつも、FTDと闘う誰もが「決して良くはない」と強調した。
父親の近況を尋ねられたルーマーはこう答える。
「みんなよくこの質問をするけど、正直答えるのは難しい。なぜならFTDを患っている人は誰だって調子が良くないから」
「前頭側頭型認知症(FTD)と向き合っている人として、彼は大丈夫だけどね」
「『彼は元気!』と言えるような答え方があるなら。でもね、そういう基準はもう通用しないんだと思う。だからこの質問はいつも難しいの」
一方ブルースの妻エマ・ヘミング・ウィリス(47歳)は先月、夫がFTDと診断された後、夫婦として「希望も、方向性も、支えも何もかもを失った」と話していた。
「今振り返ると、本当に信じられないことだった。まるで一瞬で人生を根こそぎ奪われるような、トラウマ的な体験だから」
「あの診察後、私はネットで徹底的に調べ始めた。この診断は何を意味する? 夫にどんな影響があるのか? 家族にどんな影響が出るのか? FTDの場合、初期の数年は本当に大変。全てをリアルタイムで理解しようとしつつ、その場その場で学んでいくから。進行性の病気ゆえにね」
「初期段階では、本人はまだある程度自分で対処できる。でも徐々に必要な支援が変わってきて、以前できたことができなくなる。支援体制を強化しなければならないの」