犬が夜中に目を覚まし、叱られたり無視されたりすることを心配している可能性があるという。

ハンガリー科学アカデミーによるエトヴェシュ・ロラーンド大学で実施された研究で、犬が人間と同様のレム睡眠と感情的記憶を経験することが判明、ストレスの多い経験や楽しい経験を頭の中で再現できることがわかった。
研究チームは、この感情的記憶が犬の睡眠の質に影響を与える可能性を指摘している。
「犬はストレスや喜びの経験を記憶し、感情的に不安定な時は睡眠を妨げられます。犬は単にあなた(飼い主)を愛しているだけでなく、離れている間もあなたのことを考えているのです」
さらに「犬は人間と同じく夜中に悩み事を抱え眠れなることがあります」とし、叱責や無視といった不快な出来事がストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を引き起こす可能性があると続けた。
同研究に感銘を受ける人がいる一方で、懐疑的な声も挙がっており、SNSには「うちの犬は違う!工場勤務後みたいにぐっすり寝ていびきをかいている」と冗談めかす人もいれば、「よし、仕事を辞めて一日中家にいることにしよう」といった意見も書き込まれている。
アメリカ国立医学図書館によると、犬と人間の交流は犬の睡眠に直接影響を与えるそうで、人間と同様に夢を見たり心配することが明らかになりつつある。