女優の杉咲花(27歳)が、9月26日に放送された特別番組「ヒロインたちが語る BK朝ドラ大特集」(NHK大阪)に出演。朝ドラ「おちょやん」について振り返り、「こんなに凜とした人を演じられるって、なんて幸せなことなんだろうという気持ちでした」と語った。

NHK大阪放送局が制作している朝ドラ、コールサインのJOBKから「BK朝ドラ」とも呼ばれる朝ドラのヒロインたちに、番組が映像と共にインタビューを紹介。

朝ドラ「おちょやん」で浪花千栄子をモデルにした女優・千代を演じた杉咲花が当時を振り返り、「劇中劇のシーンは1番……なんて言うんですかね? 緊張してましたし、ドラマの中で描かれるシーンは本当に一瞬であったとしても、しっかりとリハーサルは1本の劇として最初から最後まで通して、みんなで何度も稽古をして、実際最初から最後まで通して撮影していたりもしていたので、その緊張感たるやちょっと味わったことのない時間で。しかもなかなか今まで自分にご縁のなかった喜劇というものを。本当に人を笑わせる笑ってもらうってこんなに難しいことなんだ、っていう。何か笑わせようとするのではなく、ただ一生懸命、役として生きることで、それが客観的に見て滑稽に見えたりクスッと笑ってもらえるするということを身をもって体感しましたし、とっても緊張しました。怖かったですね」と語る。
また、東京生まれであるため、関西弁について「いや、もう、最初はこんなに難しいんだっていう洗礼を受けて。1年ちょっとくらい、クランクインより早く大阪言葉を指導してくださる先生方の所に本当、毎週通って教えていただいて。やっぱり記憶するにはあまりにも膨大な言葉の数々なので、ただ、先生の仰る言葉をオウム返しして覚えていくだけでは到底覚えきれないなと思って、そこから台本の自分の台詞の横にイントネーションの抑揚を矢印で付けるようにしたら、すごくその覚え方が自分に合っていて、そこから少しずつ肌に馴染んでいった感じがありましたね。自然と自分の中から言葉が出てくるくらいのレベルに行けないと、そこから現場には立てないなという気持ちでしたね」と語る。
そして杉咲は千代という役を演じたことについて「こんなに凜とした人を演じられるって、なんて幸せなことなんだろうという気持ちでした」と語った。