“宇宙の終わり”は、考えられているよりもはるかに早く起こるという。

アメリカと中国の研究者チームが、宇宙は333億歳になった時点で死を迎え、もはや膨張しなくなるとの理論を確立した。
この理論によると、宇宙の年齢は現在138億歳と推定されているため、「ビッグクランチ」と呼ばれる全ての終焉まで、190億年あまり残されていることとなる。
ニューヨークのコーネル大学と上海交通大学の専門家は、ダークエネルギー(宇宙の膨張の原因とされる力)が時間と共に弱まり、最終的に重力に屈することを示唆する新しい宇宙モデルを作成。現在、ダークエネルギーの存在は研究者らが証明しようとしているが、今回の理論は宇宙が無限に続くという今までの考えを覆すものとなっている。
NASAのチェルシー・ゴード氏はこう話す。
「ダークエネルギーとは正確には何なのか? 端的に言えば『わからない、けどそれは確実に存在する』です。宇宙は加速度的に膨張しており、宇宙のおよそ68.3から70%がダークエネルギーです」