小学館「JS研究所」は、イマドキ女子小学生のリアルな本音を聞いた、「将来なりたい職業」や「人生の先輩にしたい人」などについてのアンケート調査の結果を発表した。

今回の調査は、少女まんが誌20年以上連続部数No.1、高学年JSを中心とした読者層の「ちゃお」2025年4月号で実施した、「夢」に関する1,000人アンケートの結果をまとめたもの。

まず、「将来なりたい職業」についてたずねたところ、1位は「漫画家」となった。「漫画家」はJS研究所が発足した2022年以来4年連続でトップに君臨しており、ちゃお読者にとって不動の人気職業だ。3位は、初のトップ5入りとなった「YouTuber」。長らく子どもたちにとっての憧れの職業であることに加え、日常的に動画や配信を見ている影響で「推しのようになりたい!」と考える高学年JSが多いのかもしれない。
20位以内には、6位「アイドル」、10位「俳優」、11位「モデル」、12位「歌手」、14位「声優」、17位「VTuber」19票がランクインしており、発信すること、表現することを将来の仕事にしたいと考えている子が少なくないようだ。
表舞台でスポットライトを浴びるような仕事に人気が集まる一方で、5位には「保育士」がランクイン。2022年〜2024年のアンケート結果を見ると、「保育士」をはじめ、「学校の先生」や「医師」「薬剤師」「美容師」など、私たちの生活に身近で、かつ資格が必要な職業も上位に挙がっていた。このことから「手に職をつけて働きたい」という子や、「直接人と関わって役に立ちたい」と考える子も一定数いると思われる。最新の調査結果では、過去3年間の傾向が少しづつ変化し、「発信」や「表現」することへの関心の高まりが感じられた。

また、「『この人みたいになりたい』と思う、人生の先輩にしたい人」についてたずねたところ、1位には「親」が輝き、僅差の2位は「学校の先生」、3位には「母」がランクインした。身近にいる大人を人生のロールモデルにしたいと考えている高学年JSは多いようだ。
なお、「学校の先生」は「将来なりたい職業」ランキングの7位にもランクインしており、憧れの先生が近くにいるからこそ「将来は自分も…」と思う子が多いのかもしれない。4位にランクインした「しなこ」は、子どもから若者世代を中心に支持を集めるインフルエンサーで、バズるスイーツを次々と創り出す原宿系動画クリエイター。2025年2月14日に発表した「流行っていること」ランキングでもJSでの人気を集めていることが明らかになった。ほかにも「莉犬」さん、「すとぷり」など、インフルエンサーやYouTuberは話題の中心になるだけでなく、人生の憧れの先輩として注目されている様子がうかがえる。
そのほかにも、少数ではあるが「e-スポーツ選手」や「ゲーム実況者」といった回答も。ゲームを通じた学びや交流が将来の仕事にもつながりうる可能性も示唆している。

さらに、「今やっている習い事」についてたずねたところ、1位「ピアノ」、2位「水泳」、3位「英語」という結果に。学校の授業で取り組むような習い事に通うことが高学年JSのスタンダードなようだ。

一方「やってみたい習い事」では、1位が「ダンス」でダントツに多く、以下、2位「絵画」、3位「歌」と続いた。そのほか「DTM・楽曲制作」「プログラミング」も10位以内に初ランクインしており、自分自身の思考やセンスを表現できるようなことに関心を寄せる子が多いようだ。
同誌の編集長は「今回のアンケート結果から、JSの皆さんが表現することにとても興味を持っていることがわかりました」とコメント。
そして「自分の思いや考えを発信したり、具現化したりするお仕事が人気なのは『自分も誰かを笑顔にしたい』『自分の世界を届けたい』という思いの表れだと思います。ちゃお編集部としてみんなの憧れや夢がこんなに素敵だよ!とワクワクする企画をお届けしたいです」とコメントを寄せている。