SBIホールディングスの北尾吉孝会長が4月17日に会見を行い、フジテレビのスポンサーが「どう変わったか明らかになるまで(スポンサーシップに)賛同できない」という態度を取っていることに、「これがまともな良識です」と語った。

フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスの大株主で、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、フジメディアHDの12人の取締役候補の1人として推薦したSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長が会見を行い、フジテレビの改革に向けた事業構想として、メディア、IT、金融の融合戦略について説明した。
北尾会長は会見の中で、ダルトン・インベストメンツ側と話をした上で、ダルトン側が排除するべきとしたフジテレビの清水賢治社長については「私が情報収集をいろいろした中では、清水さんは残しといてもいいんじゃないかという風に思ってます」とコメント。
一方で、5月に新たな経団連会長となる筒井義信氏との会食において、「スポンサーシップについては、いったいどう変わったのかということが明らかになるまで賛同できません、と。しょうがないじゃないですか」と言われたと話し、「これがまともな見識です」「もし敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します。それだけははっきりしてるんですけど、これだけ反省の念もなく、まともな良識に対して対抗しようと言うんならいつでも受けて立ちます」と語った。