カンニング竹山が“後輩を叱らなくなった”理由

2022/03/09 00:57 Written by Narinari.com編集部

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タレントのカンニング竹山(50歳)が、3月7日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。“後輩を叱らなくなった”理由について語った。

番組はこの日、「叱ると気持ちが良くなり、エスカレートしていく」と綴り話題を集めている書籍「<叱る依存>がとまらない」を紹介。その著者である臨床心理士の村中直人さんをゲストに招き、“叱る”ことの是非について議論した。

竹山は「仕事では“叱るキャラ”みたいなものをやっている」とした上で、「昔はプライベートでも後輩を叱っていた。でも、あるとき『叱るってなんだろう』と自分なりに考えたら、ただの欲求だと気づいた。『お前のためを思って叱っているんだ』と言うけど、相手のことを思っているわけではなく、自分の思い通りにならないから叱っていて、『これは違うな』と気づいた」と振り返った。

村中さんは「学びや成長の場において、“叱る”という行為はほとんど意味をなさない。叱られると、ストレスや負荷がかかり、ネガティブな感情になる。ネガティブな感情が優位に立つと、記憶力などが落ちて、物事を理解することが難しくなる」と解説。竹山は「確かにそうだった。中学生の時にバスケットボール部だったが、めちゃくちゃ叱ってくる顧問で、どんどんバスケットボールが嫌いになった。やりたくなくなるし、試合に出ても叱られないかドキドキして、“ただ終わっていく”」と自身の経験を明かした。

また、竹山は、元陸上選手の為末大に「トップアスリートを指導した人は叱るタイプだったか?」と質問。為末は「僕らの世代は叱られたことはほとんどないかもしれない。叱られると、その瞬間は何をすべきかわかるが、反省や『なぜそれをするのか?』という深い学びが得られない。周りに言われるがまま練習をしたら、足が速くなる可能性はあるが、競技を続けたい気持ちが保てなくなるし、自分で考えて行動ができなくなる。なので、叱る指導者のもとでは、中学生チャンピオンくらいだったら可能性があるかもしれないが、五輪選手レベルになると、その場しのぎの“叱る”効果はほぼない」と自身の意見を語った。

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