マーベル社長「残念」、スコセッシの批判に反論

2019/11/12 00:29 Written by Narinari.com編集部

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マーベルのケヴィン・ファイギ社長は、マーティン・スコセッシがマーベル作品を「映画でない」と批判したことは「残念」と話した。スコセッシは最近、マーベル作品は「感情的な危機に欠けている」と再度マーベル作品を批判しており、今回、同社長が一連の発言に対して反応したかたちだ。

ザ・ハリウッド・レポーターのポッドキャスト「アワーズ・チャッター」でファイギ社長はこう話している。

「真実ではないと思います。残念ですね。私を含むこれらの映画を作ってきた人々は映画を愛していますし、映画館を訪れ、劇場で多くの人と一緒に鑑賞することを愛していると思います」

「アイリッシュマン」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」など数々の大作を手掛けてきたスコセッシは先日、マーベル作品について「映画を定義する要素の多くがマーベル映画に含まれているのは知っている。そこにないのは、新たな発見、ミステリー、もしくは感情的な危機だ。リスクがない。これらの映画は、ある一定の要求を満たすために作られており、限定された数のテーマのバリエーションとしてデザインされたものだ」と批判していた。

しかしファイギ社長はこれに反論。芸術の定義は人それぞれだとして、「映画の定義は人それぞれですし、芸術やリスクの定義も人それぞれです」「これが映画でないと考える人もいます。誰でもその意見を持つ権利はある。その意見を繰り返すことや、それを掲載する権利も。次に何が起こるか楽しみにしていますよ。でも、それまで私達は映画を作り続けます」と話している。

また、マーベルはリスクを含んだ映画作りをしているとして、クリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカとロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンの対立を描いた2016年作品「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を引き合いに出し、「『シビル・ウォー』を作りました。その中で、最も人気のあるキャラクター2人が神学的にも肉体的にも対立したのです。また、ほかの映画(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』)の最後には私達のキャラクターの半分を殺しました。成功したことにより、リスクある作品を作り、異なる方向へ行けるとは楽しいことです」と続けている。

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