“埼玉ディス漫画”に予約殺到、発売前に重版決定で20万部スタート。

2015/12/15 14:04 Written by Narinari.com編集部

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“埼玉県をディスりすぎているマンガ”として話題を呼び、先日、復刊決定の一報に歓喜の声が挙がった、人気少女マンガ「パタリロ!」作者・魔夜峰央による「翔んで埼玉」。そんな本作の復刊版「このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉」(宝島社/ ※試し読み //konomanga.jp/manga/tondesaitama)には予約が殺到し、いきなり20万部でスタートすることがわかった。

「翔んで埼玉」は、魔夜が1980年代に発表した作品で、容姿端麗の主人公が東京のセレブ学校に転校してくるところから始まる。そして、作品の至るところに埼玉をディスる言葉が散りばめられているという、かなり刺激的なギャグ作品だ。古い作品ではあるが、SNSなどでじわじわと話題になり、今年11月2日に放送されたバラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で取り上げられたことで一気にブレイクした。

復刊にあたり宝島社は当初、発行部数は2万5,000部、12月17日の発売を予定していたという。ところが復刊決定のニュースが流れると、予想をはるかに上回る予約が殺到。対応するために発売日を12月24日に延期し、さらには発売前に重版を決め、20万部もの発行部数で世に送り出すことになった。

今回、意外な形で「翔んで埼玉」がブレイクしたことについて魔夜は「なぜ今なんだろう。不思議でならない。当時はなんの反応も無かったのに。嬉しい交通事故みたいですね。こんなのはじめてです」とコメント。

現在の埼玉については「最近はみんな自虐的だし、そうゆうのが好きなんだね。時代が変わって、受け入れられるようになったんですかね。当時は所沢にすんでて同じ目線だったから書けたけど、もう引っ越したから描けないな。描いたらイジメでしょ。あんなひどいこと良く描けたな〜。でも、県民が優しいですね。笑って許せる県民性。でもよく描いたよな〜埼玉の方たち、本当にすみません」と、作者本人から見ても過激だった内容だったと、改めてお詫びの言葉を寄せている。

また、さりげなく埼玉よりも茨城のことをひどく言っているシーンがあったことには「当時、今の奥さんとお付き合いしていたんだけど、茨城出身だったので、身内感覚で描いてみたんです。そしたら親戚から怒られちゃって。。埼玉の人はなんにもおこらなかったのになぁ」と県民性の違い(?)を感じたそう。

そして「埼玉に引っ越したら、またかけますか?」との質問には「もう引っ越さないかな〜横浜おしゃれですもん。今はね、よくあんなこと描けたなって思うんです。自制心があるので、もう描けませんね。でも、所沢はとてもいいところでしたよ。住んでるときに大好きだったから描けたんだろうね」と、所沢への愛情も語った。



☆「月曜から夜ふかし」で紹介された「翔んで埼玉」のセリフ

「(学校の敷地内に立つボロボロの建物について)もと埼玉県民だった連中のクラスよ。父親の仕事の都合かなにかで今は東京に住んでるけど」
「あいつらは今でも手形がなけりゃ街を歩けないのよ。生まれも育ちも埼玉だなんて、おお、おぞましい」
「ああいやだ! 埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」
「医務室を利用できるのは東京都民だけだ。出て行け!」
「そこらへんの草でも食わせておけ! 埼玉県民ならそれで治る!」
「いたぞ、あいつだ! 埼玉狩りだー!」



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