日本ハムファイターズとエプソンは9月22日、札幌ドームでの日本ハムファイターズvs.ソフトバンクホークスにて、「スマートグラスを使った野球観戦」のトライアルを実施した。
このトライアルは、両社が共同で開発したシステムを、実際に球場での観戦に使用する実験を行ったもの。球場での観戦はテレビ中継のような詳細な投球・選手情報がないため、バッテリーの配球や試合戦略が分かりづらいという課題が存在している。また、昨今はスマホの一球速報などもあるが、それらもタイムラグがあったり、一瞬でも試合から目を離す必要があったりという課題がある。そこで生観戦の良さを活かしたまま、カウントなどの試合情報をリアルタイムに見たいという願いを実現するべく、スマートグラスを使ったシステムの開発が進められた。
今回、トライアルに参加したのは、日本ハムの陽岱鋼選手を応援するため、台湾から北海道を訪れた台湾人観光客たち。投球・選手情報を翻訳した上で、スマートグラス内に表示させた。
ちなみに、今回はトライアル施策のため、カウントなどのデータ入力は別途オペレーターが対応したが、今後は、スタジアム自体で使われているデータをAPI化して連動させることで、よりシームレスなデータ表示を目指すという。
なお、このシステムは野球だけでなく、その他のスポーツへの展開も視野に入れているとのこと。実運用・導入に向けて実証実験を続けていく予定だ。