イオン北海道とマックスバリュ北海道は6月5日から、地域貢献の一環として、安心・安全に管理されたエゾシカ肉を道内11店舗で販売する。

道内におけるエゾシカは、明治期の大雪と乱獲により一時は絶滅寸前にまでなったが、その後の保護政策により数が増え、ここ30年ほどで急増。2013年度は約56万頭と推定されている。一方で増えすぎたエゾシカが、樹木の皮や希少植物を食べることによって自然への影響が懸念されているほか、農作物に対する被害や自動車との衝突事故など、人々の暮らしにも大きな被害が及んでいる状況だ。

こうした背景に伴い、エゾシカを北海道の貴重な資源として捉え、食するという取組みが拡大。今回、イオンでは北海道道庁が作成した「エゾシカ衛生処理マニュアル」に加えて、同社の衛生処理基準に基づいてエゾシカ肉の食肉処理を行っていることを直接確認した上で、一部店舗限定としてエゾシカ肉の販売を開始する運びとなった。

商品の特徴としては、1つ目にエゾシカの産地で、同社の衛生処理基準に基づいた設備内で解体し、真空パックに加工。好みの厚さでエゾシカを食べられるよう、ブロックとスライスを用意する。2つ目は産地で急速に冷凍することで、良い鮮度をキープ。物流は冷凍便で温度管理を徹底し、店舗では冷凍商品での販売となる。3つ目は一頭一頭を番号で管理し、トレーサビリティに対応している。

商品のラインアップは次の通り（※すべて冷凍）。

・北海道産鹿肉 ヒレかたまり 1パック約225g 1,480円（税別）
・北海道産鹿肉 ロースかたまり 1パック約200g 1,480円（税別）
・北海道産鹿肉 ばらスライス 1パック約150g 980円（税別）
・北海道産鹿肉 スネ煮込み用 1パック約200g 680円（税別）
・鹿肉ジンギスカン 1パック約200g（肉160g／たれ40g）680円（税別）

販売店舗はイオン（札幌発寒・札幌桑園・札幌元町・札幌苗穂・苫小牧・釧路・旭川駅前・名寄）、マックスバリュ（東札幌・八軒5条・堀川）。