飼い主倒れ愛犬がスマホで通報、万が一に備え教えていたことが奏功。

2014/05/16 21:02 Written by Narinari.com編集部

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先日、発作を起こして倒れてしまったという米国のある男性。彼は持っていたスマホの扱い方を教えていた愛犬のおかげで間もなく救急車で運ばれ、大事に至らずに済んだそうだ。

米放送局ABC系列WSYX-TVやNBC系列WCLA-TVなどによると、愛犬に危機を救ってもらったのは、オハイオ州ゼーンズビルに住むテランス・マクグレードさん。元海兵隊員としてイラクやアフガニスタンに派遣された経歴を持つ彼は、戦地での厳しい日常で精神的なダメージを負ってしまい、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症してしまったという。その影響で不安が募ると発作を引き起こしやすくなり、倒れてしまう危険性を常に抱えていた。

そんな危険をできるだけ回避したいと、マクグレードさんが2年前に見つけて引き取ったのが、介助犬の訓練を積んだメジャー。メジャーは彼が発作を起こしそうだと感じると予め知らせて、事前に対応できるようにしてくれるそうだ。さらにマクグレードさんは、もしもメジャーの知らせが間に合わずに倒れてしまった時のことまで考え、その際の対応の仕方についてもメジャーに教えていたという。

その成果が活かされたのが5月4日のこと。夜、メジャーの知らせが間に合わなかったようで、彼は発作を起こして意識を失い倒れてしまった。するとメジャーは、彼のポケットからスマホを取り出すと緊急通報用番号「911」に連絡。受信したオペレーターは、呼び掛けに反応がなかったため様子が掴めなかったというものの、「混乱した男性のような」声が時折聞こえたため、警察官と救急隊を手配し、マクグレードさんの家に向かわせた。

自分が倒れた際の状況も想定していたマクグレードさんは、「画面を数秒押し続けると」自動的に911番へ繋がるよう予めスマホをセッティングしていた。その準備が功を奏し、対応を教えられていたメジャーは、飼い主が倒れたと分かって画面を脚で踏み続け、救急車を呼ぶことに成功したという。

さらに、メジャーが家の庭で警察官らの到着を待ち受け、倒れた飼い主の元までしっかり誘導してくれたおかげで、すぐに病院へ運ばれたマクグレードさんは、翌朝には体調が回復したそうだ。

今回の一件を振り返り、「彼が連絡しなかったら、多分私はひどいトラブルに巻き込まれていた」と語るマクグレードさん。5月5日付で、自身のFacebookにメジャーの写真を載せて「私のヒーロー」と紹介している彼は、頼もしい愛犬に感謝しきりのようだ。

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