加藤茶「いかりやの顔は狂気」、ザ・ドリフターズ時代に思い馳せる。

2013/12/17 05:24 Written by Narinari.com編集部

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タレントの加藤茶(70歳)が12月16日、都内で行われた映画「キリングゲーム」の公開記念イベントに出席。かつてオリンピックを目指していたというほどの腕前を持つ趣味のクレー射撃をイメージしたゲームに挑戦した。

加藤は今回、初めてとなる映画PR隊長に挑戦。本作はロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタの初競演作で、全編、ほとんど2人だけで展開される“全身で痛みを体感するサディスティック・アクション”と銘打たれているが、加藤は「ものすごくエグくて生々しい、痛々しいですね。戦争が人間を変えてしまうのかは当事者じゃないから分からないけど、映画を観て、どういうところが人間らしくて、人間らしくないのか、そういうところを見て欲しい」とコメント。

そして「絞ったレモンに塩を入れて傷口にかける場面があるんだけど、観てて“痛いな――――――!”って感じちゃった。でも、そこが魅力。映画に出てくるふたりは、戦いながらいつか友情が芽生えるんじゃないかな」と独自の解釈を披露した。

主演のロバート・デ・ニーロと同じ70歳ということから、彼の印象を聞かれると、「デ・ニーロはやっぱり演技者としてしっかりしてるし、身体的にもすごく動けているけど、僕はちゃんとしてないから…」。続けて「足を矢で撃たれて紐を通させられる場面があるんだけど、あれはかなり痛そうで…あれだけ動けるということは、普段から体を鍛えてるんじゃないのかな?」と語った。

また、デ・ニーロと言えば有名なのが、貪欲な役作りの代名詞とも言える“デ・ニーロ アプローチ”。自身が表現者として“この人のおかげで成長できた”人を聞かれた加藤は「ちょこっとだけあるとしたらいかりや長介かな。彼の顔は本当に狂気だし、慣れるのに10年はかかったから(笑)」と冗談を飛ばし、会場を爆笑の渦に包みつつ、「逆に僕は人に教えたりするタイプじゃないけど、志村けんは、僕の振る舞いから色んなことを貪欲に盗んでたと思う」とザ・ドリフターズの思い出に思いを馳せていた。

続けてクレー射撃をイメージしたゲームに挑戦。小型のライフルで数メートル先にある映画タイトルが1文字ずつ書かれたボードを狙い、裏に書かれている質問にはどんな事でも答えなければいけないという、過酷でスリリングなトークゲームだ。

現役でいる秘訣は?との質問には、「年中、自分で楽しいことを考えることかな。何でも好奇心を持って楽しくやること。お笑い番組とかで後輩に頭をはたかれるのは嬉しいよ。現役でいるには場の雰囲気に馴染んでいくことも大切」と、世代に関係なく毎日をポジティブに過ごすためのヒントを与えてくれた。

最後に、加藤から世の男性に向けて、“予測を突き抜ける出来事”を乗り越えるための力強い言葉として、「風邪引くなよ!」「風呂入れよ!」「また明日!」と、ザ・ドリフターズによる伝説的名セリフを贈っていた。

映画「キリングゲーム」は2014年1月11日(土)、新宿バルト9ほか全国ロードショー。


☆「キリングゲーム」ストーリー

舞台はアメリカ東北部からカナダへと広がるアパラチア山脈の大自然。旧ユーゴスラビアのボスニア紛争でそれぞれ地獄の戦場を経験した立場の異なる男たち。退役してから家族とも疎遠になり、人里離れた山小屋で独居生活を静かに営む元アメリカ軍人のベンジャミン(ロバート・デ・ニーロ)。そこにセルビア人の元兵士コヴァチ(ジョン・トラボルタ)が現れ、かつて戦場で出会ったベンジャミンに対して“人間狩り”を容赦なく仕掛けてくる。戦争の凄惨な記憶を封印してきた男と、いまだ戦争を終わらせていない男。彼らは過去に決着をつけるため、世間から隔離された場所で、1対1の孤独な者同士の戦争になだれ込んでいく。

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