泥酔して帰宅のはずが隣国に、英国で同僚と別れたらパリにいた。

2013/11/22 20:57 Written by Narinari.com編集部

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楽しいお酒を飲んだ後は、普段しないような行動をつい勢いで取ってしまう人も少なくないかもしれない。先日、英国のある若者は職場の同僚と一緒にナイトクラブに出かけ、朝方まで飲み明かしていたという。そしてその帰り、タクシーから友人たちを先に降ろして自宅に向かっていたはずの彼は、気付いてみたら自分の見知らぬ場所にいたそうだ。彼がいたのは、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール国際空港内にあるトイレの中。酔っぱらった彼は、1人になった後で急にどこかへ出かけたくなってしまったようで、彼のツイートでまさかのパリ行きを知った同僚も驚いていたという。

英紙デイリー・スターやデイリー・ミラーなどによると、この男性は英中部の街オールダムに住む、19歳のルーク・ハーディングさん。11月16日、土曜日ながらも工場での仕事に出ていた彼は、帰りに同僚と飲む約束をし、地元のナイトクラブへ出かけた。大いに楽しんだ2人は日付が変わっても飲み明かし、朝4時頃になってようやくタクシーに乗り込み帰宅の途に。先に同僚を家まで送った後、自宅へとまっすぐ向かっていた彼だったが、途中で急に家に戻りたくない衝動に駆られたそうだ。

そのきっかけになったのが、持ち歩いていたパスポートの存在。英国では18歳以上から飲酒が許されているが、19歳の彼は店へ行った際に「飲酒できる年齢になっていると証明するのに」日頃からパスポートを使っていたという。どこへでも出かけられる――調子に乗った彼は、すぐにスマートフォンを使って飛行機の予約サイトを見て行先を考え始めた。そこでちょうど宣伝されていたのが、パリ行き格安チケットの案内。「エッフェル塔を見に行きたい」と1人盛り上がると、彼はタクシーの運転手に「マンチェスター空港へ」と行先を変更するよう伝えた。

そしてハーディングさんが乗った飛行機は、午前6時頃にマンチェスター空港を出発。約3時間弱を経た午前9時頃、約800キロ離れたパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。ただ、飛行機に乗る直前あたりからは酔いがひどくなっていたらしく、移動中の記憶は「ほとんどない」と話すハーディングさん。空港のトイレで一休みする内に眠ってしまったようで、目覚めたところで意識を取り戻したという。

その後、念願のエッフェル塔へ行ったりカフェでクロワッサンを食べたりと、しっかり優雅な休日を満喫した彼がそうした様子を随時ツイッターに投稿すると、数時間前まで一緒にいた同僚が驚いていただけでなく、彼の話が広まって多くの人から注目されるようになった。

結局仕事帰りの飲みを、飛行機の往復などで約300ポンド(約4万9,000円)もかけた小旅行にまで発展させてしまった形のハーディングさん。「だいぶお金を使っちゃった」という彼には、帰ってから母親の叱責も待っていたそうだが、思い立って行った割には大いにパリの雰囲気を楽しんだようで、今回の旅行を「素晴らしかった」と振り返っている。

「今後しばらく周りに話せる面白い話ができた」とも話しているが、そうそう出費をしても大変だろうから、今後はもう少しお酒の飲み方を覚えたほうが良いのかもしれない。

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