異常車追跡したらハンドルなし、工具使って運転していた男を逮捕。

2013/07/29 15:23 Written by Narinari.com編集部

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先日、朝の通勤時間帯に街を巡回していたオーストラリアの警察官は、異様な1台の車を発見し驚いたという。その車は2つのタイヤをパンクさせながら走行しており、危険を感じた警察官は追跡、車を停止させて中の様子を覗いた。すると、車にはハンドルが付いておらず、運転していた男は工具でハンドル軸を直接つまんで操作し、走らせていたそうだ。

豪放送局ABCや豪紙シドニー・モーニングヘラルドなどによると、男の車が見つかったのは7月22日午前8時半頃。南オーストラリア州アデレード郊外のギルスプレインズの通りで、巡回していた警察官が異様な走行をしている車に気が付き追跡した。問題のセダンタイプの白い乗用車は、タイヤ2つがパンクしたまま走っており、明らかな整備不良状態だったのだ。

特に通勤時間帯とあって、行き交う多くの車への危険が及びかねないと判断した警察官。本部へ照会すると、問題の車は「未登録かつ無保険」状態で欠陥通知まで行っていた事実が判明した。その後、停車させた警察官が車に近付いてみると、一目で分かる大きな欠陥に目に飛び込んできたという。車にはハンドルが付いておらず、男はむき出しになったハンドル軸に「バイスグリップ」という、ペンチに似た工具を固定していた。

バイスグリップとは、握る部分にあるレバーやボルトを操作することにより、部品をつまんだ状態で固定できる工具の一種。男は、バイスグリップでハンドル軸を挟んで固定し、回してハンドルのように操作していたそうだが、彼が使っていたレバータイプのものは、ちょっとした力でロックが外せるため、不測の事態が容易に起こり得る状況だったという。その後の調べで、男の車は警察に見つかる少し前、他の車と衝突する事故を起こしていた事実も分かった。

運転していたのは、アデレードに住む38歳の男。さまざまな車の整備不良による違反に加え、当て逃げの容疑もかけられた男は、逮捕後の検査で複数の薬物を摂取していたことも判明したという。

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