中国に“ホンモノ”の深夜食堂、作品のファンが思い切ってオープン。

2013/05/18 13:36 Written by Narinari.com編集部

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深夜しか営業していない小さな“めしや”を舞台に、マスターと常連客の心温まる交流を描いたマンガ「深夜食堂」(作:安倍夜郎/小学館)。同作は今年1月に中国でも出版(湖南文芸出版社)され、ちょっとしたブームになったが、このたび河南省に“本物”の「深夜食堂」が登場し、話題を呼んでいる。

中国紙大河報などによると、“本物”の「深夜食堂」の存在が確認されたのは同省の鄭州市。「深夜食堂」ファンだという80年代生まれの中国人男性がオープンした小料理屋で、名前はマンガと同じ“深夜食堂”。内装は日本の居酒屋をイメージした作りだ。

営業時間はマンガと若干異なるものの(マンガは深夜0時〜午前7時、同店は夜9時〜午前5時)、決まったメニューをほとんど用意していないところは同じ。お客さんの注文に合わせ、あらかじめ用意した食材で、できる料理をその都度提供している。大きく異なる点と言えば、マンガではお客さんの注文は日本の一般的な料理が大半だが、同店では中華料理だということだろうか。

オーナーの話では、利用客は深夜2時頃がもっとも多いそうで、マンガやドラマの「深夜食堂」ファンが店の存在を知り、わざわざ遠くから駆けつけるケースもあるという。ただ、最初は興味本意だったお客さんの中にも、同店の味や雰囲気を気に入り、リピーターになる人も少なくないそうだ。

「深夜食堂」と言えば、美味しそうな料理だけでなく、料理を通じた人と人の心温まる交流が欠かせない要素となっているが、その点は中国の“深夜食堂”も重視。店内には「深夜食堂」のマンガやメッセージブックを置くとともに、お客さん同士の交流がスムーズに行われるよう気配りもしている。実際、マンガのワンシーンのように、料理を食べて突然泣き出してしまった女性客や、店で昔の恋人に偶然再会したお客さんもいたそうで、「深夜食堂」さながらのエピソードが次々と誕生しているそうだ。

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