高度150m超を飛ぶ魔女に罰金、スワジランド特有の航空ルールが話題に。

2013/05/18 13:01 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


アフリカ・スワジランドでは、ほうきに乗った魔女は高度150メートルを超えて飛んではいけない――。先日、同国で導入された新しい航空ルールを航空当局者が明かし、具体的な罰金額にも言及していたことから、欧米メディアを中心に話題になっているようだ。

南ア紙タイムスや英紙サンによると、この航空ルールは、スワジランド民間航空局の関係者が隣国である南アのメディアに対して語ったもの。現在も広く黒魔術の力が信じられているスワジランドでは、魔女の存在も多くの市民に信じられているとされ、同国ならではの事情で魔女の飛行に制限を加えたルールは欧米メディアの注目を集めたようだ。

魔女に関するルールは、関係者がスワジランドの航空規制に関する言及の中で説明。同国では先日、情報を集めるためにカメラ付きラジコン飛行機を飛ばした私立探偵が逮捕される事件があり、南アメディアが具体的な逮捕理由を知るため、関係者のもとへ取材に訪れたという。すると関係者は、南アフリカとモザンビークに囲まれた小さな内陸国である、スワジランド特有のルールを説明し出したそうだ。

同国には、もともと「おもちゃのヘリコプターを飛ばすのも凧揚げも禁止」という航空ルールが存在。私立探偵の場合、事前に民間航空局への許可を得ずにラジコンヘリを飛ばしたことが問題になったという。さらに、どの飛行物体も150メートルを超えてはいけないそうで、関係者はほうきが「輸送装置にあたる」として魔女も同様との見解。違反した場合は魔女であれ、50万リランゲニ(約550万円)の罰金措置を科すとメディアに語った。

ちなみに説明を受けた記者は、彼の発言が「本気なのか分からない」としているそうで、冗談かどうかの判断はつかなかった様子。ただ、魔女にさえ適用されると知られれば、存在を信じている多くの同国民にルールを理解してもらうには、とても効果的と言えるのかもしれない。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.