オイスターが結ぶ“世界の絆”、牡蠣好き芸能人が各国の事情探る。

2013/02/04 10:01 Written by Narinari.com編集部

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世界で最も食される貝類の一つで、日本でも広く愛されている牡蠣。そんな牡蠣は各国でどのように育てられ、食べられ、どのような歴史を持っているのだろうか。海外の牡蠣事情を知るため、広島出身&牡蠣好きの芸能人たちが海外の代表的な生産地を訪れ、神秘といえる牡蠣の生態や、各国のユニークな牡蠣事情を紹介する番組「牡蠣が結ぶ世界の絆 オイスターロードを行く」が、2月9日(土)14時から、TBS系28局で放送される。

広島にある漁協の元組合長が書いた本「貝貝しい貝のはなし」という本の中に“昔オーストラリアに種ガキを送った”との記述があり、この情報を元に広島牡蠣に慣れ親しんだアンガールズが、広島牡蠣が結ぶオーストラリアとの絆を追ってシドニーに向かう。オーストラリアは南半球最大の牡蠣の生産地。先ずは年間250万人が訪れるという「シドニー・フィッシュ・マーケット」で広島牡蠣に良く似た牡蠣を発見。これらは、タスマニア島でとれたと聞いた2人は、南極に近く3分の1が世界自然遺産という美しい島・タスマニアで広島牡蠣を探すことにした。2人は、果たして事実を突き止めることができるのだろうか?

オーストラリアでのロケを終え、アンガールズの田中卓志は「タスマニアは本当にいい所です。空気も水も牡蠣もうまい! 僕の実家の雰囲気が近い! 住んでもいいな!」とタスマニアが気に入ったそう。また、相方の山根良顕も「オーストラリアの牡蠣がどんな所で育っているのか、想像つきませんでした。でも日本に似たところもありました。牡蠣が育つ海は同じなんですね!」と振り返った。

実家が広島で牡蠣養殖を営んでおり、小さい頃より牡蠣に親しんできた島谷ひとみは、ヨーロッパ最大の牡蠣生産国フランスへ。牡蠣事情を調べるためにフランス最大の産地、マレンヌ地方を訪れた。市場ではフランスでもめったにお目にかかれないという幻の「みどりガキ」を発見。それは、フランスでもオレロン島だけで生産される希少な牡蠣で、クレールと呼ばれる“塩田”で育てられていた。

さらにフランスには牡蠣むき専門の“エカイエ”という職人がいる。“エカイエ”は「フランスの牡蠣は日本の牡蠣」と言い、やはり最大産地マレンヌ地方へ。ここには、驚くことに日本式の養殖をしている人がおり、東日本大震災をニュースで見て牡蠣支援を決意、海に浮かべるブイを宮城に送った。フランスはかつて、牡蠣が絶滅、宮城から牡蠣を輸入して現在の繁栄を築いてきた歴史があり、その恩返しとも言う。

そんなフランスの牡蠣事情に触れた島谷は「フランスは本当にステキでした! 訪れた養殖場は、60年近く牡蠣養殖業を営んでいる私の母の実家と同じにおいがしました。それにしても緑色の牡蠣には、本当にびっくりしました」と語っている。

ナビゲーターを務めるのは、「私も家で牡蠣パーティーをよく開きます。広島の海には多くの牡蠣筏が浮かんでいますが、これがまさにふるさと広島の風景なんです!」と語る広島県出身の戸田菜穂だ。

日本一の生産地・広島で牡蠣の養殖に触れる。広島の牡蠣養殖は、夏に浮遊する牡蠣の稚貝を湾で採取することから始まる。無数に浮かぶ牡蠣筏。牡蠣の稚貝はそこに吊り下げられ、自然と共存しながら2〜3年かけて育てられる。さらに、広島で牡蠣養殖を営む森尾さんの元を訪れ、東日本大震災によって壊滅的被害を受けた宮城の状況、そして同業者を支援する森尾さんの思いを聞く。そこには東日本大震災をきっかけに、広島と宮城の牡蠣業者の間に、強い絆が生まれていた。

番組プロデューサーの戸倉真一氏は、「よく知られていないかもしれませんが、日本の牡蠣は、海を渡り世界の生産地に行っていました。牡蠣は1つ1つは小さいですが、人々をつなげていたのです。出演頂いた方々は、皆広島出身。私を含めて、牡蠣の素晴らしさを再認識していました」と、今回の番組への想いを語っている。

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