“蓄電池駆動”の電車を実用化、新型車両を栃木・烏山線に導入へ。

2012/11/06 16:26 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


JR東日本は11月6日、大容量の蓄電池を搭載した新型車両「EV-E301系」を、栃木県を走る烏山線に導入すると発表した。導入は2014年春頃からで、最終的には烏山線の気動車全数を新型車両に置き換える予定だ。

同社はこれまで、非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めてきた。2009年10月からはこのシステムを搭載した試験車両「NE Train スマート電池くん」の走行試験を始め、性能評価や技術的検証を重ねてきたが、このたび実用化の確認を終了。線区の長さもちょうど良く、かつ直流電化区間との直通運転を行えるメリットがある烏山線に、まずは先行車2両1編成を導入する運びとなった。

「蓄電池駆動電車システム」は車両に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音の低減を実現。今回導入される車両は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電、非電化区間では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行う。

また、室内照明についてはすべてLED化。消費電力の低減を図っている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.