家の増築続け資産価値アップ、買値の約25倍の金額で売り出し中。

2012/07/29 19:25 Written by Narinari.com編集部

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米ニュージャージー州で売りに出された中古物件が、いま、ちょっとした注目を集めている。ある夫婦が15年前に55万ドル(当時のレートで約6,600万円)で購入したこの家、家族が常に楽しめるようにと増築を重ね、現在はプールや体育館などの施設も備える豪邸に変身。しかしその後、子どもたちが成長して家を出るのに合わせて売却することになり、購入時よりも遙かに大きな金額、1,390万ドル(約11億円)で現在売り出し中だ。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルや米情報サイトのビジネス・インサイダーによると、この夫婦は、ニュージャージー州コルツネックで暮らす、金融業界で働くデイビッド・ハリスさんと、歯科医のリンダさん。22歳の息子クリストファーさんと16歳で双子の娘エミリーさん、キャロラインさんとの5人家族で暮らしてきたこの家は、夫婦が15年前の1997年に55万ドルで購入した。もともと土地は広く、その敷地面積は10エーカー(約4万平方メートル=約1万2,000坪)もあったという。

住み始めてから数年が経った頃、夫婦は蓄えたお金で敷地内に家族全員が楽しめるさまざまな施設の建設を開始。例えばかつてフィギュアスケートをしていた妻と、アイスホッケーファンの息子が欲しがったのはスケートリンクだ。綿密に検討を重ね、いくつかの建設会社と相談した結果、15メートル×30メートルのリンクを備えた体育館にするというアイデアを採用。これにより、スケートリンクのほかに、テニスやバスケット、ゴルフの練習などが楽しめるスポーツ施設が完成した。

ほかにもセレブの住宅にはよく見られるプールや映画観賞ルームがあるのは当たり前。犬や猫、馬、アルパカの飼育舎も建てるなど、希望を満たす家作りを進めていった。すると、敷地内には3つの大きな建物がある大豪邸に進化。5人が暮らしたメインの建物も皆が住みやすいように考えて手が加えられていき、「5つの寝室に7つのバスルーム、2つのトイレ」を備えた、延べ床面積約1,450平方メートルという立派な屋敷に変身を遂げたという。

しかし、5人が幸せに暮らすことを考えて作った豪邸は、最近になって役割を終える時が訪れた。長男のクリストファーさんは自立してしまい、現在はニューヨークで1人暮らし。また、双子の2人も大学進学を視野に入れているため、近い将来家を出ていくのは間違いなさそうで、残された夫婦2人で住むには広すぎるとの考えから、売却を決断したという。

これまでの総投資額については明かされていないが、15年間で資産価値を大幅に高めたハリスさん夫婦。妻リンダさんは、大きな価値をもたらしたのは「懸命に働いた」2人の成果とし、結果的に豪邸で生活したと言えども、夫婦は「ごく平均的な、普通の人」だと話している。そして次に見つける新しい家は「もっと小さい家になるはず」と考えているそうだ。

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