きゃりー来仏で“Kawaii”盛況、ジャパンエキスポ会場も猛プッシュ。

2012/07/10 15:47 Written by Narinari.com編集部

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週末のジャパンエキスポは、それまでの客層と明らかに違っていた。いわゆる「Kawaii」ファッションに身を包んだ女性たちが増え、カラフルな風景になっていたのである。この土日に呼ばれていたゲスト、きゃりーぱみゅぱみゅの来仏が決まったことはジャパンエキスポに大きな影響を与えたようで、NHKworldのブースも「Kawaii International」を猛プッシュ。日本の国際文化交流の起点である、ジャパン・ファウンデーション(日仏文化会館)も、週末にはギネスブックから「世界一の癒しロボット」と認定されたアザラシ型ロボットのパロと柴田崇徳博士の講演、体験コーナーなどを設け大盛況だった。

そういった状況を生み出したきゃりーぱみゅぱみゅの初日のライブ。ジャパンエキスポではさまざまな日本のアーティストがライブを行ってきたが、これほどまでに成功したと言えるものはそう多くはない。

まず、客層が多岐に渡っていることが特筆される。日本人よりも現地の人の数が圧倒的に多いのはもちろん、あらゆる年齢層の男女が来ているのは驚くべきことだ。開演までの時間は大音量のヤスタカ・テクノが床から響き渡るクラブのような雰囲気の中、小さな子どもが数人肩車されて「PONPONPON」を練習している姿は、良い意味で衝撃なシーンだった。

ライブはスタートするやいなや、歓声と「きゃりー」コールがかかり、集まった観客を熱狂させる。MCも素晴らしく、通訳を通じて振り付けを頼んでいたのだが、通訳が必要だったのは最初の30秒。観客はすぐにきゃりーぱみゅぱみゅの意図を汲んで、ライブをさらに盛り上げるなど、一体感を見せた。

2日目は「HARAJUKU KAWAii!!!! in Paris」でのコンサート。メインステージで、Innocent World、SPINNS、HELLCATPUNKS、6%DOKIDOKIといった原宿を代表するブランドのモデルたちがファッションショーを行った後、きゃりーぱみゅぱみゅが登場し、前日同様、熱いパフォーマンスを見せる。これはジャパンエキスポ史上、最大の集客数となったライブとなった。

ショー終了後のランウェイでは、Kawaiiのイコンともいうべきハローキティの登場で、観客の熱気は頂点に。ステージ終了後には6%DOKIDOKIの代表であり、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデューサーでもある増田セバスチャン氏もイベントの盛況ぶりに満足気だった。

土日という条件も功を奏したのか、イギリスやドイツ、またロシアからの観客がこのイベントを目指してやって来ていたのも見逃せない。ファッションという、男女、年齢などあらゆる垣根を越えて人々を繋げる媒体だからこそ、世界を1つにすることができ、その考えがフランス人の好むものであることがイベント全体の大成功を産んだのではないだろうか。今後も「Kawaii」の世界への活動が期待される。



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